15ｍ second 〈YG〉

96ｍ ページ46

暗闇の中。



世間からの情報も



今が何日なのかも



朝か夜かもわからなくなってきた。





ユンギ。。。。




会いたいよ。




今すぐ抱きしめて。




ユンギの温もりを思い出す度に冷たい床からの冷気で身が震える。




何回流したか分からない涙もまた頬に伝ってくる。





「はぁ....ゆんぎぃ....」




このまま一生会えないのかな...




このまま会えなかったら、いつかユンギに忘れ去られちゃうのかな...




やだ。



やだよ。




ユンギの愛してるって言葉が聞きたい。




何度も聞いたはずのユンギの声。




もう何年も前のことに思えて、ユンギの声が仕草が切なく脳裏にフラッシュバックする。




捕まったあの日から、きつく縛られたロープを少しずつ緩めて行って、もう少しで手が抜けそう。



armyは1日のうち3時間くらい毎日外出している。



多分同じ時間なんだろう。



手が抜けたら外出した隙に逃げよう。



armyは社会人だったと思うからここはソウル市内のはず。



少し汚いけど逃げられるなら裸足でもなんでもソウル市内を駆け回れる。



あと少し。



お願い。



抜けて。




ミシミシとロープに擦れる手は赤黒いアザができ血が滲んでいた。

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