15ｍ second 〈YG〉

52ｍ ページ2

YGside



俺は最低だ。



あいつの気持ちを優先しようと我慢してきたのに、俺の欲のせいであいつを泣かしちまった。




あいつが嫌な思いして欲しくないって建前で俺のベッドで寝てていいと言ったが、本当は気まずくなりたくなかった。ただの逃げでしかないけど。





それなのに...




なんでこいつは作業室で寝てんだよ。





揺すって起こそうとしても起きる気配はない。




しょうがないから、姫抱きをして俺のベッドで寝かせて、俺は作業室に戻ろうとした時に




ギュッ




「いか...ないで...」



俺の腰袖を掴んで、まだ涙目で訴えてきた。




YG「お前...はぁー。A。いいか？お前は俺と寝るより1人で寝た方が安心して寝れるんだからな？いいから黙って寝てろ。」




「やだ...ミンユンギと寝る...」




YG「俺、お前に手出さないって自信ないから。」




「いい...よ。」




YG「は？」




こいつはバカか？




「それでも...一緒に居たい。」





YG「言ったかんな？俺は手出さない自信ない。って。後悔すんなよ。」





こんなの合意を得たのと一緒だ。




1度最低になっちまったんだ。




とことん最低な男になってやる。





それで俺の初恋は終わらせよう。




初恋は実らないのが当たり前なんだから。





体とは反して心の距離は遠くなっていくばかりで、寂しくて...




もっと近づきたくて...




ありったけの力と愛をこめて抱きしめた。





YG「ごめん。愛してる。」

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