晴笑高校へようこそ！ (ページ11)

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濱家「実は、Aのお父さんからな電話掛かってきてな。」

『なんて？...』

濱家「お父さんとお母さん離婚したんやな。」

『あっ...』

濱家「無理には話さなくてええんやけど、話せるなら話してもらいたいなぁてな。力になれるかもしれへんし、過去の事とかも」

『え？』

濱家「いや、別に探るつもりやなかったんやで？ただ生徒の中学でどんな子やったのかなとか調べなあかんし。それでA、ちょこちょこ休んどったっぽいし大阪から東京に越して来るってなんかあったんかなってな少し心配やってん。」

『...』

濱家「ほんまに、無理に話さなくてええから。」

なんて話せばええのか...まとまらん...

『...さんに目障りやって...』

濱家「ん？」

『お母さんに目障りやって言われました。私さえ居なければ、良かったのにって...お母さんはお父さんのことを愛してる。せやから私が居なければ、お父さんとお母さんは別れなかった...』

濱家「そっか...」

『中学の時も目障りや。消えろって言われて1人で...』

濱家「いじめか...やから！」

『はい。お父さんの転勤を理由に逃げて来ました。』

濱家「なるほどなぁ。」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

『あっ！そろそろ。授業』

濱家「その前にまだ聞きたいことあんねん。」

『けど1時間目体育で』

濱家「川西先生から言われたから川西先生は知っとるから大丈夫。」

『体育、川西先生なんや...ナポリ先生ちゃうのか。』

濱家「ナポリ？あ、毛利か。アイツは男子の体育。女子は川西先生。」

『なるほど。』

けど川西先生が？...

もしかして...!

濱家「昨日話とる時腕まくりしとったんやって？」

『はい。』

濱家「古そうな傷跡やけどリスカ痕見えたからって。で今日汗だくで来た時に腕抑えて痛そうやったからまたリスカしたんやないかって。」

『...』

濱家「ま、さっきの話から何となく伝わったんやけど、下手に処置すると傷跡残るで？ちょっと見せてな。」

『あっ...はい』

濱家「うわぁ...結構深くやったんやなぁ...なに？自分死のうとしたん？」

『...』

濱家「いいか。A。簡単に死のうとするな。自分は死んでもええって思ってるかもしれへん。けどな！」

(ﾋﾞｸｯ!)

濱家「周りは悲しむで？中川みずき、上原さきやってせっかくできた友達も悲しむで？俺も悲しい。お父さんも、ほんまのお母さんも悲しむやろ。死ぬ事で周りに迷惑かけへんと思っとるとしたら大間違いやで？そんな居なくなり方だけはするな！」