大陸の奇跡に全力で恋をした

違わない ページ44

結果から言うと、私は見事じゃんけんに勝利し、お願いは叶って体育祭実行委員になることができた。



　しかし、イレギュラーが発生してしまった。





JN「Aちゃん、また一緒だねー」





　ジュンくんもじゃんけんに勝ってしまったのだ。



　しかも１番最初に一人勝ちしたよこの人！



　体育祭実行委員は、私とジュンくんと、ジフンくんという小柄な男の子の３人になった。





『……私、てっきり、ジュンくんは立候補しないと思ってたなぁ……』





JN「うん、僕もするつもりなかったんだけど。Aちゃんが僕の方見てたから、てっきり僕にやってほしいのかなぁって思って」



　「……ひょっとして勘違いだった？」と、少し不安気に私の顔を覗き込んでくる。



　そんな顔して言われたら「違った」なんて言えるわけがない……。





『や、ち、違わない……』





JN「良かったー！」





　ジュンくんはもう１人の実行委員のジフンくんに「よろしくね！」と声を掛けている。



　まぁいっか。かなり計算は狂ったけど、まだ諦めるには早い。



　ジュンくんを借り物競争に出場させれば良い。



　そしてお題をジュンくんには作らせなければ良い話なんだから……！





　その日も放課後に神社に寄り、



『(ジュンくんが借り物競争に当たりますように)』



　と願って来た。



　ジョンハンさんに「２日連続なんて珍しいね」とニヤニヤしながら言われた。



　そろそろ神さまに鬱陶しがられているかもしれない。

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