大陸の奇跡に全力で恋をした

５月 ページ40

５月が始まり、夏が姿を見せつつある今日この頃。





『もうすぐで体育祭が始まっちゃうなぁ……』





　だらしなく机に突っ伏した私は、干からびそうな声で呟いていた。



　ウチの学校は毎年５月の下旬に体育祭が開催される。



　皆さんは体育祭は好きですか。



　私は運動が苦手だから大嫌い。





HS「なに、A体育祭やなの？」





サラ「この子は運動ができないから」





『憂鬱だなぁ……』





　季節が変わりつつあるのと同時に、もう１つ変わったことがある。





JN「僕も運動はきらーい」





HS「お前球技はマジでダメだよな」





　最近スニョンくんと話していると、かなりの高確率でジュンくんが話に混ざってきてくれるようになった。



　机に項垂れているから、ジュンくんからは私の顔が見えないのを良いことに、さっきからニヤニヤしっぱなした。





　ジュンくん運動苦手なんだ。
　なんだそれ、かわいいな。





　それに、自意識過剰なのかもしれないけど、最近は何だかジュンくんが、積極的に私に話しかけてきてくれている気がする。



　体育の授業のあとの「お疲れ」とか。



　汗で髪が濡れている時のジュンくんの破壊力ってすごいんだよ。





　だから私は最近ものすごく









『気分が良いんです』

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