デジャヴ ページ35
JN「……Aちゃん?終わったよ」
『…………あっ了解!ごめんね、結局私何もしてなくて』
JN「全然良いよ〜」
焼却が終わった頃、私はぼーっと地面に咲く1本のサクラソウを見つめていたので、ジュンくんが私の顔を覗き込んでくるまで気が付かなかった。
地味に今の、ものすごく心臓に悪い。
JN「じゃあ教室戻ろっか」
そう言ってジュンくんは私より少し前を歩き出す。
何気なく足元を見てみると、またジュンくんが私に歩幅を合わせてくれているのが分かる。
少し申し訳なくなって、小走りで進もうとしたとき。
『わ!危ない!』
JN「えっ、何、どうしたの!?」
突然私が大声をあげたから、ジュンくんも驚いて振り返って立ち止まる。
私が今まさに踏もうとしていた地面には、大量の蟻たちが群がっていた。
危ない危ない。あと1歩で大量の蟻が私の餌食になるところだった。
『蟻 踏んじゃうところだったの。驚かせてごめんね』
ジュンくんはパチクリパチクリと瞬きを繰り返していたけど、私の話を聞いた途端、何故か嬉しそうに笑い始めた。
『な、何で笑うの?』
JN「いや、何か……前にもこういうの見た気がして」
『え?』
JN「ううん、何でもない。やっぱりAちゃんは優しいね」
『そ、そうかな?』
よく分からないけど、褒められた。
疑問に思いながら、改めて教室へと歩みを進めた。
ジュンくんは相変わらずどこか嬉しそうだったけど、私は何が彼をそこまで喜ばせているのかさっぱり分からなかった。
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琉花(プロフ) - すななさん» 嬉しいです……!逆に私はこのコメント読んでニヤニヤしてます← コメントありがとうございます!頑張ります! (2020年3月11日 18時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
すなな - すごく面白くて、このお話を読むのが日課になりそうです笑 1人ニヤニヤしながら読んでます(( ジュンペンなのですごく嬉しいです(ごめんなさい語彙力がないもんで)頑張ってください!! (2020年3月11日 17時) (レス) id: 4e722165d1 (このIDを非表示/違反報告)
琉花(プロフ) - 美亜さん» コメントありがとうございます!このまま青春させられるように(日本語おかしい)頑張ります!! (2020年3月11日 1時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
美亜 - この作品面白くて好きです!青春小説めっちゃ好きなんで更新頑張って下さい! (2020年3月11日 0時) (レス) id: 20099db12a (このIDを非表示/違反報告)
琉花(プロフ) - えいさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて感謝感激です……!更新頑張ります!! (2020年3月10日 13時) (レス) id: 37bceb1891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉花 | 作成日時:2020年3月6日 21時