大陸の奇跡に全力で恋をした

誤解 ページ29

JN「あぁ、何だそんなこと？僕はコムタンが好きだよ」





　そう言いながらスニョンくんの隣の席の子に「椅子借りるね」と言っているジュンくん。



　突然声を掛けられた女の子は悲鳴をあげていた。





　……ジュンくん、コムタン好きなんだ。





　因みにだけど私も好き。





　ジュンくんが椅子に腰掛けて、スニョンくんの隣まで距離を詰める。



　さっきまで自分の席でウンビちゃんと話していたはずなのに。



　チラリと横目でジュンくんの席の方を見れば、いつの間にかウンビちゃんが沢山の男の子に囲まれていた。



　あっちはあっちで大変そうだ。



　……さて、ジュンくんは一体どの辺りから話を聞いていたのだろうか。



　場合によっては誤解を招く発言もあったんだけど……。





JN「それで、何でスニョンはAちゃんのこと口説いてたの？」








　よりによってそこからか〜！！

　

　結構前から聞いてたのか〜！！



　でも口説かれてはないな〜！？





HS「口説いてない口説いてない口説くわけがない」





　とりあえず頷いておこう。



　……いや、確かに口説かれてないけどそこまで全否定する……？



　誤解が生まれるのはもちろん嫌だけど。





JN「でもかわいいって言ってたの聞いてたよ」





HS「色々誤解があるんだよ。言葉の綾だよ」





JN「ふーん？」





　ジュンくんがジト目でスニョンくんのことを見ている。



　どうやら納得していないようだ。



　サラに助けを求めるように目線を送るけど、「知らね」とでも言うようにそっぽを向かれてしまった。





JN「まぁいっか。じゃあさ、Aちゃんは誰に「かわいい」って言われたら嬉しいの？」

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