大陸の奇跡に全力で恋をした

なんてったってミスコン ページ27

HS「でも俺有名だと思ってたけど。ジュニに好きな人がいるって話」





　スニョンくんが消しゴムを指で弾きながらそう言った。





HS「アイツ告白断るとき、必ず「好きな子がいるから」って言って断るんだぜ？」





『えっ、初耳だぜ』





HS「真似すんなよ。噂に疎いんだな、お前」





　確かにジュンくんの存在を知るのもものすごく遅かったし、噂には疎いと胸を張って言える。



　そろそろコンタクトを作るかどうか、真剣に考えなければいけない。



　……そんなことより、ジュンくんの好きな人って一体どんな人なんだろう。



　きっと、アイドルみたいにかわいくて、背が高い上にスタイルが良くて、おしゃれで……ジュンくんみたいに完璧な人なんだろうなぁ。



　……あれ、それって。





『……ジュンくんの好きな人って、もしかしてウンビちゃんなのかな』





サラ「何でそう思ったの？」





『だってジュンくんに釣り合いそうな女の子なんて、ウンビちゃんくらいしか思い付かないよ』





　他の女の子には申し訳ないけど、多分この学校の中で１番かわいいし。１年生でミスコン優勝するって相当だしね。
　


　今だって、席が隣同士で仲良さげに話している。



　ジュンくんと一緒にいるときのウンビちゃんの笑顔は、いつもの１００倍かわいくて、鏡を見るのが嫌になってしまいそう。



　ふと、ウンビちゃんがジュンくんの腕をツンとつつく。



　アレがモテる女のボディタッチ……！



　あざとい……あんなの私が男の子だったらイチコロだ。


　

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