大陸の奇跡に全力で恋をした

日進月歩 ページ21

『(ジュンフィくんと同じ委員会にしてくださりありがとうございます。次はジュンフィくんと上手く話せるようになりますように)』





　部活終わりに昨日の神社にまた寄る。



　サラはバスケ部だから、部活の終わる時間帯が合わない限りなかなか一緒に帰れない。



　だから今日は１人。



　向こうに神職服を着た巫女さんが箒で葉っぱを掃いている様子が見える。



　後ろ姿だけでも分かる。あれは美人さんだな。



　
　



　それから一週間が経過した。



　あれから何回かジュンフィくんから挨拶をしてくれることがあったが、なんと、普通に「おはよう」と返せるようになった！



　それだけかよ、と思うかもしれないが、大きな進歩だと思う。



　私はサラなどの友達の前ではペラペラとやかましく喋るけど、好きな人の前ではシャイなのだ。自分で言うけど。



　私の座右の銘は【日進月歩】。
　頑張れ私！








　さてさて、前置きが少し長かったけど、今日は初めての委員会の集まりがある日。



　それで委員会ごとに各教室に集まるんだけど……。





JN「Aちゃん、委員会行こう」





『うぉっ！びっくりした！』





　突然背後から声を掛けられて肩がビクリと跳ねた。


　振り返ると、委員会のファイルとペンケースを持ったジュンフィくんが立っていた。



　……また太い声を出してしまった。






　

抵抗→←口パク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す