凪誠士郎の片割れちゃん (ページ4)

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第３話ページ4

ともりと食堂でお昼を食べていた時のこと

｢Aってぶっちゃけ兄貴のこと好きなの？｣

『...随分急だね』

｢だって気になるじゃん？あの人顔良いし｣

『普通』

｢ほぇー、てっきりブラコンなのかと思ってた｣

『そんなわけないでしょ』

｢そうか、あっちはどうだろうね｣

『あっちって、お兄ちゃん？』

｢そう、あっちはAのこと大好きだったりして｣

『ないない、お互いもう高校生だし...』

｢だってあんたみたいな可愛い妹いたらシスコンでもおかしくないでしょー！！｣

いやいや、絶対ない

｢後で聞いてみよ｣

『はっ！？やめて！』

｢え？なんで？｣

中学までお兄ちゃん大好きだったなんて知られたら絶対ネタにされる、それだけは阻止しなければ！！

『いや、ほら、多分面倒くさがって話してくれないし聞くだけ無駄じゃない？』

ともりは私を数秒見つめてなにかを思いついたような顔をした

これは、いけないやつだ...！！！

｢お腹いっぱいだから先教室戻ってるね！！バイバイ！！｣

あいつ、お兄ちゃんのところに行くつもりだ...！！

『ちょ、ともり！待ってー！！！』

いや足はっや！50m走10秒台のくせに...！！

『待ってー！！』

｢こら！廊下を走るな！！｣

やっば！生徒指導の先生に捕まった！！

なんてタイミングの悪い...！

私は死を覚悟してお説教が終わるのを待った

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『...なんでニヤニヤしてんの』

｢いや？別にー？｣

お説教が終わって教室を除くと案の定、ともりはお兄ちゃんのところにいた

『お兄ちゃん何話したの』

｢Aの昔｣

『変なこと言ってないでしょうね...！？』

｢高校入学までお兄ちゃん大好きだったことしか言ってない｣

...………

『殺す』