凪誠士郎の片割れちゃん

第１５話 ページ16

「で、犯人分かったの？」





あの後お兄ちゃんと合流して3人で車へ





そして今、目の前には御立腹な兄がいる





『分かってるよ、多分』





「え、分かってたのかよ」






『1週間くらい前に喧嘩したあの3人だと思うよ、日和さんもそう言ってたし』





「……日和さん？ってだれだ？」






御影くんは日和さんのこと知らないんだっけ





『別のクラスの友達』





「A」





『何？』





私はお兄ちゃんの発言に顔を歪めた





『何言ってるの？』





「だから、あいつにはあんまり関わるなって」





『なんで？理由は？』





「……」






なんで黙ってるの？くだらない理由なら怒るんだけど






『もしかしてまた私が取られるからとかそういう理由？そんな理由ならさすがに許せないよ』






「お前ら少し落ち着けって」






御影くんが私たちの間に入って止める






「あいつ、いい話聞かないし」






『それはお兄ちゃんだけでしょ？』






ていうかいじめの話から逸れてるし…





お兄ちゃんはその後沈黙を貫き通しゲームをしてた






「俺が何とかしてやるから、お前らは仲良くしろ、な？」





『御影くんは権力使って転校させるからダメ』





「仕方ないだろ？あいつがいなくなってお前だって嬉しいだろ」






『やっぱりあんたが原因か』






「あ」

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