凪誠士郎の片割れちゃん (ページ15)

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第１４話ページ15

あれから1週間が経過した

特に何事もなく過ごしていたのだが、

『なにこれ』

放課後、授業が終わり帰ろうとした時

日和さんが言っていた通り、私の下駄箱が荒らされていた

『やることが幼稚なんだよ…』

ゴミが入っていてローファーはズタボロ

こんなんじゃあ帰れないな

「Aじゃん」

どうしようと頭を抱えていたところに御曹司登場

『あぁ、御影くんか』

「なんだよその反応？」

『典型的ないじめを受けてる最中だよ』

御影くんは少し驚いた表情を見せた後、下駄箱を覗いて顔を歪めた

「お前、よく平気でいられんな」

『これでも結構傷ついてるよ』

でも犯人分かってるし、これくらいならまだセーフかな

「なんだよ、またお兄ちゃんに泣きつくのか？笑」

『"また"って、なに…』

「冗談だよ、そんな怒んなって」

『本当、めんどくさいことしてくれるよね』

「ほんとにな」

「ていうか、お前どうやって帰んだよ」

そうだよ、それが問題

お説教は後ででいいや

『お兄ちゃんの靴強奪しようかな』

「そしたら凪が帰れねぇだろ」

そもそもサイズが違いすぎるしね

「俺が送ってってやるよ、凪ももうすぐ来るしな」

『…ありがとう』

「おい、なんで悔しそうな顔すんだ」

御影くんは溜息をつくと下駄箱の中身を全て袋に入れて持ち帰ろうとし始めた

『え、何してるの？』

「持ち帰って犯人特定すんだよ」

いや、犯人分かってるし…

『いいよそんなこと』

「宝物の妹をこんな目にあわせた罰与えなきゃな」

こっわ、目に光無いし

「これからも何されるか分からねーし、お前に1人付けるか」

『そ、そこまでしなくていいよ！』

「あとはそいつら特定して……」

こいつ、聞いてない…！！

『ちょっと！人の話を！！聞きなさい！！』

「その後は……」

…………お兄ちゃーーーーーーん！！！！！！