メランコリー 5 ページ6
「遠慮なしにお酒飲んでたねざまぁ」
「うっせぇぞ面食い。」
「悪かったな独身」
冗談を言いながら返信した文章なのだが、酒が入っているせいか変な気がする
「お酒飲んでて行けない、むり」…と自分は送ったのだが、なんか変な感じする。語彙力が風船のようになっている感じがする。
「え、お酒飲んでるの!?二日酔い起こさない程度に程々に飲んでよ…?と言うか、お酒飲んでるって事はA明日はおやすみ!?一緒にいこ?」
…どうしよう、断りづらい。
てか今の文章をくみ取ってくれるこいつは天才だ。「どうしてこうなった?」って事をよくしでかすが天才だ。いや天災と表記した方がいいのかこの場合。
「ねぇねぇ、彼氏さんの写真はー?」
「ごめん黙ってそこの棚の卒業アルバム」
「罵倒しながら教えてくれるぅ〜!やっさしぃ〜!」
「いやごめんマジうざい」
その次に返信する事をまるでメッセージ風乙女ゲームと同じくらい悩みながらどうしようか戸惑っていれば、唐突に電話がかかってくる
「お、スピーカーにして」
「黙れ卒業アルバム読みながらニヤけてる奴。…もしもしー?」
「あ、こいつ私の事無視して電話出やがったよこのやろ」
『……?誰かと一緒にいるのー?』
「スピーカーじゃんAマジ神」
あー、後ろで騒いでるのは無視してーと言いながら、ゲームを開く
『で?A、明日一緒にマグカップ買ってくれる?』
「んー、場合による」
ポチポチと設定をいじっている所を見て後ろの騒がしい奴は「えー、めっちゃ声かっこいいー」とか言っている。黙れ面食い声豚。
『曖昧だなぁ。……ねぇねぇ、そっち行ってもいい?』
「ごめんなんて言った?」
「え、是非来てください!むしろお願いしたいです!」
「お前はマジで黙っとれバツ5」
「結婚してねえわ考えろ」
『仲良いねぇ…。じゃあ、行っていい?』
「いや、だからなんでそうなるの………切られた」
「マジ!?来るの!?」
「…かもね。」
ふっと時計を見ればまだ8時だ。時間は大丈夫そう。
ゲーム変えようか…と考えていればふいにチャイムが鳴る
「あ、私出てくるー」
萌愛がそう言って出たのを目で確認しながら、ゲームのカセットをいじっていた時だった
「わ、イケメンさんですねー!私とても好きですよ」
「え、そうですか?あなたもすごく可愛いですね…!」
そんな会話が聞こえてきて、たまらず私はゲーム機をぶん投げた
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テスト期間です。心が死にます。
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作者名:るなは | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Runaha1/
作成日時:2018年5月4日 17時