【歌い手】ほろ苦メランコリー【天月】 (ページ4)

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メランコリー　3 ページ4

…今日一日だけで、いろいろな事がありすぎた。

家に着き玄関でペタンと座りながら思った。

今度から私は大丈夫なのだろうか。普通にあいつと笑えるのだろうか。

普通に接することは可能なのだろうか。

…いや、完璧に無理だろう。絶対に無理だ。ゲームを一緒にするのも難しくなったりして。

だって…幼なじみだったし。キスしちゃったし。事故だけど。

それを、私が気にしすぎてしまうから。

いやさぁ…気にし過ぎな私が悪いと思う。たかがキス程度で気にすんなよ思春期かよって思われるだろうけれど初めてだったのだ。衝撃的すぎる

「…よし、明日は休みだったな。」

カレンダーを確認すれば明日は休みを意味している赤い丸で囲ってある

そうだなぁ、今日はお酒を飲んで好きなゲームをして本も読んで…撮りだめていたアニメも見よう。楽しい夜になるぞ。さて、コンビニでプリンとかと一緒にお酒買うか…と思っていた矢先だった。

スマホが振動で揺れる。

どうやらLINEの通知らしく、確認すればアプリアイコンの上に「２」の数字。

嫌な予感に冷や汗を隠せない状態になりながら開けば友達の名と翔太の名前。

…人生終わりました。

よし、仕方がない。通知はできるだけ溜めたくない主義なので友達だけ返信しよう。

パッと画面を開いてメッセージを見れば「愚痴聞いて～」の文字。

いや愚痴に私を付き合わせるなよ。泣くぞ。私は愚痴吐き出し機じゃないんだぞ。馬鹿野郎。

なので「私をなんだと思ってるんだよ」と送った後に「一緒に愚痴を肴に甘いもの食って酒飲もうぜ」と送れば速攻既読マークがつく。暇人だなさては。

「A最高だわあんた。酒と食べ物持ってくから待ってろ。今夜は寝かせないぞ」とイケメンなメッセージを確認してから私も返信する

「ゲーム用意しながら待ってるわ。適当に選択していい？」「おｋ」そのやり取りを最後にゲームを準備する

苛立ち発散になりそうなゲームがいいな。バイオハザードでいいや。