18.被害 ページ20
「どうかしたのか？Aがボーッとするなんて珍しいな」
私の顔を覗き込むガイアに笑顔を貼り付けて返事をする
『少し考え事をしてて。…とにかくまずは一般市民へ被害が出ないようにしないと。私の隊から騎兵隊と遊撃隊それぞれに隊員を送るわ』
「助かるわ。人手が足りなかったの」
「臨機応変に動ける隊員がいた方がいいからな」
『私は別件で動くから、隊員達の事はあなた達に任せるわね』
「別件？」
「Aには私が別で任せた仕事があるんだ。すまないな、3人とも」
アンバーが私の言葉に反応をするけれど、ジンが代わりに返してくれた
相手から私が狙われているのはジンと、その時に一緒にいたガイアだけだから
私が皆の傍にいれば被害は底知れなくなるかもしれない
ジンには既に話は通してあるから、これから私は単独行動だ
「各々、隊員達へ通達。警備兼魔物の討伐に当たってくれ。最優先は一般市民の安全だ」
「「「『了解』」」」
ジンからの指示を聞き、全員が声をひとつにして部屋を後にした…___________
さて、私もこのメモをもとに相手の拠点となる場所
そして、何が目的かを明確にする為に動かないと
私を狙っているとしても、それが叶った後、一体私に何をさせるつもりなのか
“ 尊き血が交じりし時、夜空を覆う月夜の中で新たな生命いのち誕生せし”
これが関係しているのだろうけど…
母さんとマルバスについて、ある程度は調べたけれどまだその謎は深い
どこから回ろうか、そう考えていると
「A隊長！ご報告致します！」
『…どうしたの？』
声の方を向けばボロボロになった隊員がいて
「十数体の魔物が南に出没し、隊員が戦闘に入るもその数に押され、我々ではもう抑えられそうにありません！至急現場へ急行願います！」
『すぐに向かうわ。怪我人を1箇所に集め、動ける者は出来るだけ魔物から離すように！」
隊員に指示を出し、近くにあった窓に足を掛ける
「た、隊長！？」
『普通に行ってたんじゃ、間に合わない！貴方もゆっくりでいいから後から来て隊員達の誘導をお願い』
それだけ言い残し、私は窓から飛び降りた…___________
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗々(プロフ) - えむさん» えむさん、コメントありがとうございます！ガイア大好きなので、言わせたいセリフ詰め込みました笑 そう言ってもらえて凄く嬉しいです！フッと物語が浮かんできたらまた少しかもですけど書きたいと思います！ (3月4日 23時) (
レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
えむ - ほんっとうにいいお話でした。本当にガイアと会話してるみたいでドキドキしちゃいました！「⚪︎⚪︎は赤より青の方が似合う」っていうセリフがすごく好きでした！なんかちらっと短編でもいいのでアフターストーリーが読みたいです！ (3月4日 20時) (レス) @page40 id: a4278effba (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 星空ブリキさん» 星空ブリキさん！コメントありがとうございます！！ガイア好き過ぎるのでそう言ってもらて嬉しいです❤️ (2022年9月1日 13時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - ピャーーーー(//∇//) 甘い………甘すぎるよこれは………………ﾔﾊﾞｲ(´ω`」 ∠): (2022年9月1日 9時) (レス) @page40 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 朱音いろさん» 朱音いろさん、ありがとうございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです！今後も精進していきますので新作出た時はまたぜひ！ (2022年7月10日 15時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗々 | 作成日時：2022年5月11日 20時
