12.関係 ページ14
この日、モンド中に轟く雷鳴があったとか…___________
『ガイアの馬鹿っ!!!』
「はは、そう怒るなよ。出られたんだから良かったじゃないか」
『あんなに顔近付ける意味あった??』
これでもかという程、顔を歪める私と相変わらず余裕の笑顔を浮かべているガイア
あれから限界を迎えた私は咄嗟に雷を外から箱に目掛けて落としてしまい、崩れ落ちるように脱出したのだ
下手したらガイアが感電していた訳だけど、ガイアが私にした事を考えれば1度ぐらい雷に打たれればいいのにとも思う
「すまん、すまん。Aの照れる顔が可愛くて、ついな」
『っ!?またそういう事を言う!軟派なら他所でやって』
赤くなる顔を隠すようにズンズンとガイアの前を進んで行く
顔を見てしまえばさっきの状況が鮮明に思い出されるようで
ガイアの顔をまともに見れないのも先を歩く理由の一つだ
そんな私を知ってか知らずか、隣に並ぼうとするガイア
「他所でやったら意味がないだろう?俺が口説きたい女はここにいるのに」
『あーはいはい。もうジンの執務室に着くわ。話はまた今度…』
軽く流して終わらせようと思っていたのに、そうはさせてくれなかった
ガイアは私の髪をひと房手に取ると、その髪の毛に1つ口付けを落とした
「なぁ、俺は本気なんだが。そろそろ俺に落ちてくれないか?」
真っ直ぐな目に見つめられれば、思わず言葉に詰まる
『ガイア…急に、なに……』
絞り出した声は情けなくて、それでもガイアは私を離してくれそうにもなく
「もう気付いてるんだろう?いい加減、観念したらどうだ?」
『何の話?』
なんとかガイアの目を見て、言葉を返し、少しの沈黙があった後
ガチャ
すぐ隣の扉が開かれる音がした
そこから顔を出したのは我らが代理団長で
「声がするから何かと思えば。2人ともそこで何をしていたんだ?」
『ジン…っ!』
「……はぁ〜やれやれ。またか」
ジンは不思議そうに首を傾げ、私はそんなジンに手を合わせ感謝し、ガイアは深い溜息を吐いた
「2人とも今日は大変だっただろう。詳しい話は中で聞こう」
そうして私達2人はジンに促されるまま、部屋に足を踏み入れた
*****
ガイア「あの状況で理性を保ってた俺を褒めて欲しいぐらいだぜ、全く」
ガイアの苦労を知る者はいない
…
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紗々(プロフ) - えむさん» えむさん、コメントありがとうございます!ガイア大好きなので、言わせたいセリフ詰め込みました笑 そう言ってもらえて凄く嬉しいです!フッと物語が浮かんできたらまた少しかもですけど書きたいと思います! (3月4日 23時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
えむ - ほんっとうにいいお話でした。本当にガイアと会話してるみたいでドキドキしちゃいました!「⚪︎⚪︎は赤より青の方が似合う」っていうセリフがすごく好きでした!なんかちらっと短編でもいいのでアフターストーリーが読みたいです! (3月4日 20時) (レス) @page40 id: a4278effba (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 星空ブリキさん» 星空ブリキさん!コメントありがとうございます!!ガイア好き過ぎるのでそう言ってもらて嬉しいです❤️ (2022年9月1日 13時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - ピャーーーー(//∇//) 甘い………甘すぎるよこれは………………ヤバイ(´ω`」 ∠): (2022年9月1日 9時) (レス) @page40 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 朱音いろさん» 朱音いろさん、ありがとうございます!そう言っていただけると凄く嬉しいです!今後も精進していきますので新作出た時はまたぜひ! (2022年7月10日 15時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗々 | 作成日時:2022年5月11日 20時