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「紅〜」
ある日の昼下がり
紺炉に紅を呼んで来てくれと頼まれ、詰所内を探すけれど見つからない
詰所にいないって事は外かしら？
そう思い、外に行こうと部屋を出ようとしたものの視界の隅に映った誰かの足にピタリと歩みを止める
「…いた」
ゆっくり近付くと横になって目を閉じている紅がいて
「紅丸さーん」
声をかけるけれど、深い眠りに落ちてるのかピクリとも反応しない
「新門さーん？」
今度は呼びなら肩を揺らしてみる
すると、指が少し動いた気がして起きたと安心したのも束の間で
腕を引かれ、紅の力には勝てず紅の胸におさまる
座布団を枕代わりにしている紅は私も痛くないよう腕枕をしてくれていて
「いや、ちょっと待って紅丸さん。私、寝ないんですけど」
「うるせェ…いいから寝ろ」
「紺炉が紅を呼んでたから探しに来ただけで…ちょっと離して新門さん」
「さっきから呼び方安定してねェな。紅って呼べ」
「そう言われたら敢えて呼びたくなくなるよね」
「……天邪鬼か」
眠そうにしながら私の冗談に付き合ってくれる紅にクスクス笑う
腰に回った紅の腕がまるで寝かし付けるように一定の調子で優しく叩かれる
これは起きる気ないな、紅…
顔だけを少し上に向けると目を閉じた紅が視界いっぱいに広がって、胸が高鳴るのを感じる
綺麗な顔
普段の気だるそうな顔とは違い、今は安心して眠っているのかとても穏やかな顔で可愛い
本人にこんな事言ったら怒られるんだろうけど…
「ふぁあ…」
紅の寝顔見てたら私まで眠たくなって来た…
徐々に重くなっていく瞼に逆らえず、私は眠りに落ちた
「若ーAー……って、こんな所で」
戻りが遅いAと一向に現れない若を探しに来てみれば、縁側で横になりスヤスヤと眠る2人の姿
全く、2人して風邪引くぞ
日は出ているものの風が冷たくなってきたというのに
奥から大きめのタオルケットを持ってくると2人にそっと掛けてやる
それにしても気持ち良さそうに寝ているものだ
何だか起こすのも可哀想な気にもなる
まぁ、急ぎの用でもないからな
少しの間、このままにしておくか
起きる気配のない2人に小さく溜息を吐いて、ゆっくりその場を離れた…___________
…
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ルナ(プロフ) - たにーさんさん» 次々に読んで下さるなんて…！ありがとうございます！紅丸様かっこいいですよね！男気溢れてるとこ大好きすぎる！コメント、とても励みになります！ (2020年10月9日 7時) (
レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - 面白いです、初め呪術迴戦から来たけど炎炎ノ消防隊にもはまりました、因みに私も推しは紅丸様です！これからもたくさんいい作品を残してください (2020年10月8日 22時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 環さん» マジすか、ありがとうございまっす！私、嬉死しそう。病院でキュン病と診断される事を切実に願っておりますわ← (2020年7月7日 7時) (レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
環 - 最高すぎてさっきから心臓が痛いです。病院行って来ますわ← (2020年7月7日 0時) (レス) id: d54dba2782 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 紗奈さん» 幾つも作品読んでくださりありがとうございます！励みになります！ (2020年5月2日 8時) (レス) id: af238d4901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年11月2日 15時
