最終話 ページ36
「おめでとさん、若、A」
「「やっとかてめぇら！遅すぎんぞ、このノロマ！」」
「待ち望んでましたよ、若！姉貴！」
「よし！今夜は宴だぁ！」
「「「「おぉ！！！」」」」
「てめぇら落ち着け」
は、恥ずかしい…！
私と紅が並んでいるところを見るや否や皆が喜び始めた
最初に空気を悟ったのは紺炉で
それからは早かった
街を歩けば祝福の言葉、詰所に送られてくる贈り物
むず痒い……
「一体どこから情報が…」
「噂好きだからな、ここの連中は」
ケロッとしている紅に眉を寄せる
ちっとも動揺してないじゃない
私ばっかり…
だいたい紅の気持ちをちゃんと聞いてないって言うのに
着々と整えられる宴の準備
あっという間に大宴会が始まった
「「「「乾杯〜〜！！」」」」
「いや〜よかったよかった」
「丸く納まったな〜」
皆、口々に安堵の声をあげている
一体どれだけ周知の事実だったのか
「若は案外分かりやすいぞ？」
「うるせぇ紺炉」
「照れるな照れるな」
笑う紺炉から顔を背ける紅
「ねぇ、紅」
「あ？」
「私、まだ聞いてないんだけど」
「……何をだ」
本当に分かっていないような様子の紅に目を逸らす
いざ、聞くとなると照れ臭い
「その…紅の、気持ち…とか？」
「……あんだけしといてまだ分かんねぇのか」
あ、紅ちょっと怒った
「いやー言葉にして欲しいと言いますか、はっきり聞きたいと言いますか」
「言っただろうが」
「そうじゃなくて！…もういいです」
なんだか気にするだけ無駄な気がしてきた
紅の事だからきっと言ってくれない
柄じゃないもの
そう考えお酒を手に取ろうとした瞬間
横にグイッと引き寄せられる
「紅…？」
「好きだ、A」
「っ！？」
「これでいいだろ」
顔に熱が集まる
紅は私から顔を逸らして手元のお酒を煽ると笑顔を浮かべた
「ふふっ」
「笑ってんじゃねぇ」
「その言葉そっくりそのまま返すわ」
お酒が入って愉快王になってる紅に笑いながら私も酒を口に含んだ
この口が悪くて不器用だけど、誰よりもこの街を大事に想ってる頼もしい
私はこの先もずっと、この街の住人として、隊員として、そして恋人として
貴方の傍に…_______
＊＊＊
本編はこれで終わりますが、番外編も書こうと思っていますので宜しくお願い致します
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ルナ(プロフ) - たにーさんさん» 次々に読んで下さるなんて…！ありがとうございます！紅丸様かっこいいですよね！男気溢れてるとこ大好きすぎる！コメント、とても励みになります！ (2020年10月9日 7時) (
レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - 面白いです、初め呪術迴戦から来たけど炎炎ノ消防隊にもはまりました、因みに私も推しは紅丸様です！これからもたくさんいい作品を残してください (2020年10月8日 22時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 環さん» マジすか、ありがとうございまっす！私、嬉死しそう。病院でキュン病と診断される事を切実に願っておりますわ← (2020年7月7日 7時) (レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
環 - 最高すぎてさっきから心臓が痛いです。病院行って来ますわ← (2020年7月7日 0時) (レス) id: d54dba2782 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 紗奈さん» 幾つも作品読んでくださりありがとうございます！励みになります！ (2020年5月2日 8時) (レス) id: af238d4901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年11月2日 15時
