巨大化 ページ25
「チッ…！次から次へと！」
「だんだん人数が多くなっていってる！こちら側には近寄られたくないからかもしれない！」
「全員纏めてかかってきなっ！」
他の面々と合流しようとしたのも束の間、進むにつれて白装束の数が増えてきて思うように前に進めずにいた
でも、確実に纏め上げている主犯格に近付いているはず
「ふふふふふ…貴様らを屠る為にはこのままでは埒があかぬ。ならば…」
1人の男がユラユラと立ち上がり、妖しく笑みを浮かべた
そして、その手には小さな小瓶、中には見覚えのある蟲が入っていて…
「…っ！？茉希伏せてっ！！」
「え？きゃっ…！？」
蟲に噛まれ焔に包まれた男を皮切りに他の白装束の奴らも次々と焔ビト化する
一等強く燃えた場所にいた茉希を庇い、地に這い状況を見守っているとみるみる巨大化していく焔ビトに目を見開く
「ちょっと、成長し過ぎじゃないの…？」
「ぉぉぉおおおぉぉおぉおお！」
「Aさん、あれは……」
周りにいた焔ビトを吸収してあれだけ大きくなるものなの？
手元に焔を集中させ、巨大化した焔ビト目掛けて放つ
けれど、放った焔さえも吸収し全く効いていないようで
これは異例だ
1度、巨大焔ビトを紅が鎮魂したけれどアレとはまた違う
吸収した分だけ強くなり、
「茉希…森羅、アーサーの援護に回って。ここは私が引き受ける」
「でも…ここは2人で鎮魂した方が……」
「大丈夫」
少し躊躇う茉希にそう言って笑顔を向けると、一瞬ポカンとした表情を見せた後、力強く茉希は頷いた
「任せます！」
「えぇ」
吸収し終えた巨大焔ビトがこちらをゆっくり振り返る
「私が合図したら走り出して」
「はいっ！」
「ぉぉおおぉ！」
手を上げる焔ビトが纏っている焔を手を振り下ろすタイミングで周囲に分散させ、所々に置いておいた纏いに焔を灯しその上に乗る
焔を分散された事で一瞬動きを止めた焔ビト目掛け向かっていく
「茉希！」
「はいっ！」
私が向かうと同時に茉希が走り出す
茉希に手を伸ばそうとする焔ビトの手を数本の纏を操り封じる
「貴方の相手は私よ。すぐ楽にしてやるからね」
自ら焔ビトへと姿を変えた白装束
自らの意志とはいえ、この状態が楽な訳では無い
熱くて、苦しくて、辛いはずだ
だから、私がこの手で…
グッと拳に力を込め、前を見据えた…_________
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ルナ(プロフ) - たにーさんさん» 次々に読んで下さるなんて…！ありがとうございます！紅丸様かっこいいですよね！男気溢れてるとこ大好きすぎる！コメント、とても励みになります！ (2020年10月9日 7時) (
レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - 面白いです、初め呪術迴戦から来たけど炎炎ノ消防隊にもはまりました、因みに私も推しは紅丸様です！これからもたくさんいい作品を残してください (2020年10月8日 22時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 環さん» マジすか、ありがとうございまっす！私、嬉死しそう。病院でキュン病と診断される事を切実に願っておりますわ← (2020年7月7日 7時) (レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
環 - 最高すぎてさっきから心臓が痛いです。病院行って来ますわ← (2020年7月7日 0時) (レス) id: d54dba2782 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 紗奈さん» 幾つも作品読んでくださりありがとうございます！励みになります！ (2020年5月2日 8時) (レス) id: af238d4901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年11月2日 15時
