不意打ち ページ16
紅が怒ってる
それは私が1人でここに来たから
心配をかけたって分かってる
昔から紅は私を気にかけてくれていたし、何をするにも隣にいてくれたから
不器用ながらも傍にいてくれる紅が私は好きだから
「今更、何言ってるの?確かに私は女だけど、紅と紺炉に負けないくらい戦える。街を守れるのよ」
女だからとずっと安全に守られているなんて性にあわないし、したくない
「お前の実力は十分知ってる。俺が言いてぇのは…」
「女だからって何?大人しくしてろっての?私は紅や紺炉、皆と
「黙れ」
一瞬、頭が真っ白になった
唇に柔らかい感触
引き寄せられた身体と近くにある紅の顔
今、何されて…
「〜〜っ!?」
じわじわと顔の熱が上がる
「お前は隙だらけなんだよ」
そう言う紅は顔色一つ変えず、悪びれた様子もない
それが一層、恥ずかしくて悔しい
「1人じゃ限界がある。男と女じゃ力も違ぇ。頼る事を覚えろ」
「だ、だからってこんなやり方…!」
何も接吻する事ないじゃない…!
そう言おうとした口をまた塞がれる
抜け出そうにも紅の力が強くて、抜け出せない
「んっ……ふ、紅……っ」
絶対わざとだ…!
何度も何度も重なる唇にだんだんと意識が朦朧としてくる
何で紅はこんな事…
引き離せない身体に嫌でも力の差を思い知らされる
「や、め……紅っ!」
やっとの思いで口付けの嵐を抜け出して、紅の名を呼ぶと止めてくれた
「…分かったか?」
「わ、分かったから…離して!」
これ以上、こんなに密着していたら心臓がバクバクいってるのが紅に伝わってしまう
何より茹でダコのように赤くなっているであろう顔を見られたくない
それに不意打ちなのに嫌だと思わない自分は正直だと思う
「紅の馬鹿…っ」
「何度言っても聞かねぇてめぇが悪い」
「だからって何も私の
さっきまで怒られていた事や白装束の事なんて今の出来事で全て飛んでいってしまった
今の私の頭の中は紅一色で
「オラ、帰るぞ。纏飛ばしてっから、それにこいつら引っ掛けろ」
「…さっきまでの女扱いはどうしたのよ」
「女扱いされたくねぇんだろ?なら文句言うな」
「……話が違う」
「何か言ったか?」
「ナンデモアリマセン」
…
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ルナ(プロフ) - たにーさんさん» 次々に読んで下さるなんて…!ありがとうございます!紅丸様かっこいいですよね!男気溢れてるとこ大好きすぎる!コメント、とても励みになります! (2020年10月9日 7時) (レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - 面白いです、初め呪術迴戦から来たけど炎炎ノ消防隊にもはまりました、因みに私も推しは紅丸様です!これからもたくさんいい作品を残してください (2020年10月8日 22時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 環さん» マジすか、ありがとうございまっす!私、嬉死しそう。病院でキュン病と診断される事を切実に願っておりますわ← (2020年7月7日 7時) (レス) id: 55c48036e0 (このIDを非表示/違反報告)
環 - 最高すぎてさっきから心臓が痛いです。病院行って来ますわ← (2020年7月7日 0時) (レス) id: d54dba2782 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 紗奈さん» 幾つも作品読んでくださりありがとうございます!励みになります! (2020年5月2日 8時) (レス) id: af238d4901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2019年11月2日 15時