10日目 ページ11
『私って変なのかな…』
ポツリと呟いた言葉
「え、何スか突然」
「お困りなら力になりますよ?この僕が!」
「…他所でやってくれ」
合同授業でC組と同じになる
まぁ、先生が急遽休みで合同授業という名の自習な訳だけど
クラスでよく一緒にいるラギーと何故か隣に来たアズール、そしてアズールによって引き摺られてきたジャミルがその場に揃う
『いや、普通の女の子と感覚ズレてるのかもって思って』
「「「今更だな/ッスね/ですね」」」
『こういう時ばっかり息合ってんじゃないわよ』
“何を当然の事を”と言わんばかりの顔で私を見る3人
「大体、レオナさんにもそうッスけど3年生に物怖じしなさ過ぎ。うちの寮生がAの事何て呼んでるか知ってます?」
『何?』
「姐さん」
一瞬その場が静まり返る
周りにいる他の生徒数名が吹き出したのが聞こえたけれど、今はそれどころではない
何その呼び名
姐さん、とか何処の組織よ
「まぁ、Aさんがそう呼ばれるのも納得です。うちのジェイド、フロイドでさえ貴女には一目置いていますから。勿論僕も」
『因みに聞くけど、その一目置かれてる理由って…』
そう聞くとアズールの表情がパァッと明るくなる
え、何
「それは勿論、1人で5人の先輩を地に伏せたというあの事件がきっかけですね」
「あーあの入学当初の。確か絡んで来たの3年生だったッスか?」
「それからだろう、君に馬鹿な真似をしようとする輩が居なくなったのは」
『それってつまり最初っからじゃん』
確かにそんな事もあった
あの時はまだ頼れる人も居なくて、自分の身は自分で守るって思ってたし…
「それに君は掴めない所が多い。表情からもあまり読み取れないしな」
「確かに。今回来た1年の監督生くん見てるとますます思うッスね」
「今年の監督生さんは実に騙しやす……いえ、純粋そうだ。それに比べてAは実にくえない方ですから」
互いの言葉に納得するように頷く3人だけど、解せぬ
『くえない男三人衆のあんた達にだけは言われたくない…』
つまり、私が他とは違うっていうのは最初かららしい
まぁ…薄々思ってはいたけど
『もういいです』
机に肘を付いて、掌に顎をのせ空を見る
どうせ私は変人ですよーー
…
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NA - 面白いです!!続きが気になります! (2023年1月8日 23時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2021年5月4日 18時