追悼 ページ34
翌日
私達は大広間でセドリックの追悼式をする事になった
ダンブルドア｢悲しい知らせじゃ
大切な友を失った
セドリック･ディゴリーは良き生徒じゃった
優しく勤勉で正義感が強く
そして何よりも友として実に誠実じゃった
いかに死がもたらされたか
友である諸君は知る権利がある
彼は…………セドリックは殺されたのじゃ
ヴォルデモート卿によって｣
A｢……………………………………………………｣
ダンブルドア｢魔法省はワシに口止めをした
だが真実を語らぬのは亡きセドリックへの冒涜じゃ
今我々は皆共に同じ痛み
同じ悲しみを感じている
例え国は違えど
話す言葉は違えども
我々の心は1つじゃ
一連の事件が我々が結んだ友情の絆を
これまでに無い重要なものにした
決してセドリック･ディゴリーの死を
無駄にしてはならん
思い出を胸に刻み
我々の友を讃えよう
セドリックは思いやりに溢れ誠実で勇敢じゃった
最後の最後まで｣
私は紙に思いを書くと寮を出ていき校長室へ向かった
A｢あの…………ダンブルドア校長
これを…………｣
ダンブルドア｢なにかね｣
私は手紙をテーブルに置いた
手紙には退学届けと書いてある
A｢……………………………………
私はホグワーツを退学します｣
ダンブルドア｢受理はせん｣
A｢私とハリーのせいで
セドリックが亡くなりました…………
ヴォルデモートの狙いは私達です
校長なら生徒の身の安全を案じてください｣
ダンブルドア｢君も身を案じる生徒の1人じゃ｣
A｢私は………………｣
ダンブルドア｢命を絶つ事は許さん｣
A｢っ…………………………｣
ダンブルドア｢周りをよく見るのじゃ
恋人
家族
友人
君には手放すべきでは無いものが沢山ある｣
A｢私のせいで誰かを傷つけるのなら
私は…………いりません
家族も
恋人も
友人も｣
ダンブルドア｢ここにいる生徒は皆魔法使いじゃ
自分の身を守る事は出来る
ホグワーツは君達を守る
君が心配する事は何も無い｣
A｢でも…………｣
ダンブルドア｢リリーも責任感が強い女性だった
悪い事があると思い詰めて
自分さえいなくなればと考えていた
そのリリーを変えたのは
友人と恋人じゃ｣
A｢…………………………………………｣
ダンブルドア｢リリーに似ている
心配する事はない｣
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作者名：Runa | 作成日時：2024年2月20日 10時
