若頭と溺愛しています

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るぅとside

幼稚園からの帰り道、3人で夕焼け空の下を手を繋いで歩いた

まだ覚束無い歩き方の瑠華に合わせて

ゆっくりと歩みを進める

『るか、今日じょーずだったねぇ』

「んへ、えへへぇ」

嬉しそうなのが分かりやすい

照れ方はAそっくりだね

「うんうん、前からお家で練習してたのこれだったんだねっ」

そう言うと、瑠華は目をまん丸にさせた

「なんで、しってゆのー！」

「えぇ？瑠華いっつも歌ってたよー？」

見られていないとでも思ったのだろうか

僕たちの目の前でやってたのにね

うちの娘はちょっぴり抜けてるみたい

『ふふ、瑠華が頑張ったご褒美に、今日はハンバーグにしましょー！』

「ほんと！？」

最初に声を上げたのは僕だった

『もぉ、なんでパパが嬉しそうなのぉ』

彼女が笑いながら言う

「だぁってぇ…ママのハンバーグおいしいんだもんぅ」

「るかもぉっ、ままのハンバーグすきぃ！」

前までは料理の担当は部下だったのだが、今はAが料理をしてくれる

彼女は弟と二人暮しの時にご飯を作っていたらしく

その優しくて絶品料理のお味は、一瞬で僕の胃袋を掴んだのだ

中でもハンバーグはTOP5に入る美味しさ

1位は…1位わぁ…

んんー、ぜんぶ？…かなぁ

んもぉ、なんで今まで作ってくれなかったの

瑠華が産まれる前から作ってくれてればぁ、作ってるA襲えたりしたのになぁっ、？

なんて考え事をしていると視線を感じる

「…ん、？」

「ぱぱ、ぼーっとしてたぁ！」と瑠華に指摘される

『ぱぱ疲れてるんだよ』

「ん？あ、大丈夫大丈夫。」

「で！ぱぱわぁ、どっち！」

え…なんの話、？

僕がきょとんとしていると、Aがすかさず教えてくれる

『あぁ、えっと、ハンバーグはデミグラスがいいか和風が良いかってお話っ！』

「っんー…デミグラスかなぁ、？」

『んふふ、瑠華と同じ事言ってるっ』

「親子だもんねー？」

「ねーっ！」

なんてやり取りを2人ですると

ムッとしたAが入ってくる

『ママも親子ですけどぉーっ！』

そして思い切り瑠華に抱きついた

瑠華は嬉しそうに笑う

そして、Aはそのまま瑠華を抱き上げた

…やっぱりこの2人のツーショットは可愛すぎる

気づけば写真に収めていた

また宝物が増えちゃった。

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