159話 ドM所長探偵事務所 ページ45
遡りー東京
“更屋敷探偵事務所“
“お食事処“が一階にあるビル。
更屋敷探偵事務所 所長
“更屋敷ヒノキ“は、一人机に肘をつきDVDをパソコンで眺めていた。
『カリンねーおっきくなったらおにーちゃんのおヨメさんになるぅー。そいでねー、まいに
ち女王さまとイヌごっこするーおしりぶつー!』
きゃっきゃっとはしゃぐ小さな女の子がドアップで写っている。なかなかドSな女の子だ。
それを眺めていたヒノキは「…はぁ…」と大きくため息をつき、机に突っ伏した。
ヒノ「カリン…今頃一体どこへ…」
「シャキッとしてください所長」
大分落ち込んでいる様子のヒノキに、鋭い声が飛んで来る。
更屋敷探偵事務所 助手
“国分寺シズハ“は、いくつかの資料のようなものを片付けながらそう言った。
シズ「泣いても喚いても妹さんは帰ってきません」
ヒノ「きっついな君は…」
シズ「午後からは来客もあるんですよ」
ヒノ「もっとこう…傷心した失踪者家族に対する労りをさ…」
シズ「所長は労ると図に乗るので」
かなり扱い方になれている。そしてここは所長と助手の二人だけなのか。少なくないか?
ヒノ「きっついな君は……
まあそこが気にいっているんだが…」
ゾクゾクするよね…と一人呟くヒノキ。
知るかドM社長。ドSな妹がいてよかったな。
シズ「光栄ですドM所長」
扱いになれているシズハもそういっている。よくここまで来たなぁ潰れていないのか?
シズ「そういえば…」
コト、と机にコーヒーを置いたシズハは、それと一緒に資料もスッと置いた。
シズ「例のフリーゲーム、一度だけ匿名掲示板で、プロトタイプ版のデバッカーを募集した
ことがあるそうです。」
『ナカノヒトゲノム』
ナカノヒトゲノム――九人の実況者が命がけで実況しているゲーム――だが、その事を当然知らない二人はあまり関連性を深く疑ってはいないようだ。
シズハ「ただもう、三年前の話で現在は記事も削除されていました。
管理人に依頼してログだけはなんとか拾えましたが、IPアドレスから逆探知しても
公共施設からの利用だったようで、記載されてた連絡先も現在は不通です」
そこまで一気に話すと、シズハは先ほど置いた資料の中から一枚の紙を手に取った。
93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
西音蘭(プロフ) - 魔理沙さん» 紫!本当に一文字でしたありがとうございます!大体色が決まってきたので選択にしようかな…ありがとうございます! (2019年8月13日 18時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 紫 (2019年8月11日 19時) (レス) id: 39328a91f7 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - 槙さん» 意見(?)ありがとうございます!薄紫とか藍色の落ち着いた色と、瞳の色系があるわけですね…!参考にさせていただきます!! (2019年7月21日 21時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
槙 - 色ですか…私もウナさんと同じように、薄紫かなぁと思います。あとは…瞳のいろとかですかね?頑張って下さい応援しています!! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 7a5ce467a8 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - お姉ちゃんありがと!感謝してるー(棒)感謝してる!から!! (2019年7月18日 21時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:西音蘭 | 作成日時:2019年5月24日 21時