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136話 第九ステージ マキノの夢 ページ1

皆が寝静まった牡丹の間。
入り口がほんのりと明るく見えるが、部屋の中はほぼ真っ暗に近い。

 その中で寝ているマキノの腕が、ピクと動いた。
しかし言葉を発する様子は見られないため、夢を見ているのだろう。

 

 昔の、

 とても美しい
 
 とても嫌な夢を。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

(ここからは絵を元に私が想像したので、皆様のイメージとは違うかもしれません。)

 


 物心ついた時から、家の中は両親の言い争う声で満ちていた。
いつも二人で叫んでいる。僕には目もくれずに。
二人に僕の事は、見えてないんだ。

だから、いつも暗い部屋の隅で耳を塞いでいた。
帰ってくることもほぼなかったから、会話をすることもない。
そんなのは慣れているから、何も思わなかった。

 思わなかったけど、隣の家のスミレちゃんは、僕のことを気にかけてくれていた。
いくつも歳上のお姉さんだけど明るくて、いつも耳を塞いで部屋の隅にいた僕を、自分の家に呼んでくれた。そして、ロールキャベツやサラダを食べさせてくれていた。

 僕の親にバレたら、何か言われることくらい分かっていたはずなのに、毎日のように夕食を振る舞ってくれる。

それが僕には、すごく嬉しいことだった。

頬についたご飯を、スミレちゃんがとってくれたのを覚えている。






 僕が中学生の時

しばらく会っていなかったスミレちゃんから、一通の手紙が届いた。



恋愛ゲームならいくらでも、「好き」という言葉は聞ける。

人がそれで満足するなら、世界に愛なんて言葉は生まれない。

あくまでも自分が、自分の好みのままに言ってもらいたいだけで、現実の人間に一度も言われなかったらその人はまともな人間にならないだろう。

または、あまり会話をしないような、自分のような性格に。



僕を生んだひとたちは僕をみない。

スミレちゃんの好きな人は僕じゃない。

それが、どうにも苦しくて、胸を締め付ける。


 僕の足元に散らばった紙には、結婚式への出席の有無が書かれていた。

137話 第九ステージ 夢→



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西音蘭(プロフ) - 魔理沙さん» 紫!本当に一文字でしたありがとうございます!大体色が決まってきたので選択にしようかな…ありがとうございます! (2019年8月13日 18時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 紫 (2019年8月11日 19時) (レス) id: 39328a91f7 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - 槙さん» 意見(?)ありがとうございます!薄紫とか藍色の落ち着いた色と、瞳の色系があるわけですね…!参考にさせていただきます!! (2019年7月21日 21時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
- 色ですか…私もウナさんと同じように、薄紫かなぁと思います。あとは…瞳のいろとかですかね?頑張って下さい応援しています!! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 7a5ce467a8 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - お姉ちゃんありがと!感謝してるー(棒)感謝してる!から!! (2019年7月18日 21時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西音蘭 | 作成日時:2019年5月24日 21時

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