33羽 ページ33
誘拐され3年経った。
焦凍はもう雄英を卒業してプロヒーローの仲間入りを遂げていた。
『新米ヒーローまたも大活躍！！』
テレビも新聞も同じ事ばかりでつまらない…
毎日毎日誰かしら知っている顔が映る。
「昨日は爆豪で今日は緑谷…」
僕は知ってる人の名前を呟く
いや、緑谷は毎日のようにテレビに映ってるな
小さな事件も大きな事件も「僕が来た！」って解決
幼い子供にもお年を召した大人にも大人気な彼。
「毎日毎日飽きねぇな…」
「死柄木邪魔」
わざとらしくテレビ画面を塞いで不機嫌な顔
いちいち癪に障る事しかしてこない…子供かよ…
「本当に好きだよなぁ…オタクかよ？」
僕の広げるノート指で摘んで持ち上げる
ノートから新聞や雑誌の切り抜きがひらひらっと床に落ちていった。
「だったら何？死柄木に関係ないでしょ」
「いや、お前はもう敵だからこういうのはやめろ」
「意味がわからない」
死柄木から取り返そうとしたノートは彼が5本指で触れてボロボロと灰に変わっていった。
「最悪」
僕は一言言い残して荼毘とトゥワイスの元へ向かった
この2人は今の僕にとって1番信頼できる人
え？黒霧さんやエンターテイナーは？って…
当たり前の事を聞かないでよ
「どぉしたー？また死柄木と仲良くしてたのか？」
「そ、喧嘩した」
「Aは大人だよなw拗ねやすい！」
「トゥワイスちょっと黙って」
「え！？やだよ！……」
文句を言いながらもちゃんと黙ってくれる。
言ってる事はめちゃくちゃだけどトゥワイスは良い奴だ…と思う。
「…次は何されたんだよ」
「大した事じゃない」
「ふぅん」
興味なさげに漫画のページを捲っていく
僕が言えた事じゃないけどこの2人はマイペース過ぎないか？
「あれ、トゥワイスは？」
「知らね」
いつの間にか居なくなったトゥワイスに興味を記さない荼毘。
「元々そういう奴だけど…」
「なんか言ったか」
「言ってない」
深くは関わらない。
僕もそれは分かってる事…
「別にいいんだけどね」
関わりすぎても引き際が分からなくなるだけだし
変に感情が芽生えても困るって事だろうね
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
レス) id: d05c83c0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
