31羽 ページ31
________トガ side
「A…今まで何処に…「触らないで！」
「え…？」
手を払い除けて睨むと轟 焦凍が目を見開いて私を見る。
「わ、…僕、今は敵連合にいるんだよ」
「誘拐されたんだろ…？」
「うん。最初はそうだった…
でも半年一緒に居て色々わかった事があるの」
「わかった事？」
何故か私の言葉を復唱していく…なんか嫌です！
そんな事は顔にも出せずに言葉を続けていく
「僕は焦凍の間に出来た劣等感を感じてたんだ」
「そんな事ねぇ！「あるよ！」
「没個性で焦凍みたいには輝けない…」
毎日のようにAちゃんが繰り返していた言葉。
性別を変えることだけしか出来ないって…
「俺は一緒に居て1度もAが没個性なんて…」
轟 焦凍が泣きそうな顔で私を見る。
本物すら見抜けないくせにご立派ですね
でもAちゃんの事は________
「僕ね… 死穢八斎會の治崎 廻さんの事好きなんだ」
________渡したくはないのです
「なんで…アイツなんだよ…」
「あの人は今ちゃんと僕の事見てくれてた！」
「俺だってちゃんと見てた…小さい時からずっと」
あぁ…人の心を壊すのは楽しいですねぇ…
好きな人からこんな事言われちゃったら辛いですよ
でも仕方が無いのです。
貴方はAちゃんの事を何も知らないですから
「じゃあ、僕行くね」
そろそろ帰らないとAちゃんが泣いてるかもです
弔くん達もそろそろ帰って来ちゃいますし…
「…出久くんによろしくね？」
「A！！」
2階の窓から外へ
いつの間にか雨が降っていたのですね…
「濡れて走りづらいです…」
言葉とは裏腹にニヤける顔。抱えたアルバム。
今日はとてもいい物をGETしました！
「きっと弔くんだって喜んでくれますよ！」
最近は何かと機嫌が悪かったですし…
幼いAちゃんでも見てほっこりして欲しいです！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
レス) id: d05c83c0be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
