27羽 ページ27
________緑谷 side
「轟くん！」
何度彼の事を呼んでも僕の顔を見ずに走って行く。
寮から出る前に八百万さんや障子くん達に何度も呼び止められたけど、轟くんは止まらなかった。
「っ、はっ…はぁっ」
走り出して数十分。見えてきたのは轟くんの家…
もしかして御家族に何かあったのか？
「A！！」
轟くんが大きな声を上げて開け放ったドアは隣の家だった。確か…変化さんの…？
僕も続いて家に入る。
轟くんと僕以外の人の気配が全くしなかった。
「うわっ！？」
グチャっと音を立ててリビングで僕は転んだ…
液体のような粘土のようなものが床に散らばっててそれに躓いたみたい…なんだけど
「これって…」
僕は何度も目にした事がある。
さっき2階へ上がって行った轟くんが心配になってその場を離れた。
「…轟くん？……うっ、」
階段を上がって突き当たりの部屋のドアが開いていて覗くと…
ベッドシーツに染み付いた血液らしきものを眺めて立ち尽くす轟くんの姿があった
「A？…嘘だろ？」
「と、とにかく警察！あと学校にも！」
放心状態の轟くんに雄英に電話をしてもらい、僕は警察に電話を掛けた。数分後 警察と先生達が来た。
「…僕は轟くんが心配で着いてきて________」
「Aからメールが来て嫌な予感がして…」
事情聴取を受ける僕達
変化さんの家中を調べる警察
渡我 被身子の物質を調べるヒーロー達
「君達のお陰で発見が速まった。ありがとう！」
と僕達の頭を撫でるオールマイト。
そして寮に帰された…
数時間後に僕達は知った。
変化さんのベッドシーツに染み付いた血液は治崎 廻のものだった事に…
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
