鴉に攫われたのは花嫁？花婿？【MHA】 (ページ20)

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20羽ページ20

「A帰るぞ」

「あぁ、うん…いや焦凍は寮でしょ」

「送って行こうと思って」

「僕1人で帰れるよ」

わかりやすく落ち込んだ顔を見せる。
「また明日」そう言って僕は教室を出た

ヒーロー科から普通科の下駄箱に行くまでに視線を物凄く感じた。
そりゃあ、いきなり「ヒーロー科に行ってきます」って言っただけだからね…

「…流石に雄英で幼稚な事は起きないよね」

自分の靴を確認して少しホッとした。
その後で「変化？」と呼ぶ声に体が跳ねる

「びっくりした…」

「そんなに驚かせるつもりじゃなかった」

心操くんが僕を見て笑った。
何故笑ったのかは分からないけど…

「半日大変だったな」

そう言われ、なんて返せばいいか迷った。
だって心操くんだってヒーロー科に行きたいんだし
僕みたいな奴が体を鍛える名目で…なんて

「…ていうか、よく僕って分かったね」

「雰囲気的に」

「そっかぁ…」

嬉しかった。僕だって気付いてくれた事が初めてで
それに普通に話し掛けてくれる事も嬉しい…

「僕帰るね。また明日」

「ん、また明日」

心操くんに挨拶をして走って帰った。
ニヤけた顔を誰にも見られたくなかったから

家に帰る頃にはニヤけ顔は直るかな…

「ただいまです」

「遅かったな」

「事情はご飯の時に話しますね」

自分の部屋に早足で向かっていた。
着替える為、宿題をする為…そして顔を確認する為

「うっわぁぁ…」

残念ながらニヤけた顔のままだった。
もしかして僕は変態なのだろうか？

「…とりあえず勉強しよ」

その後、僕は若頭に御飯の時間だと起こされ、今日起きた事を事細かく話した。

そして、若頭は「そっちの方がいいな」と言って
少しだけ笑った顔を見せた。

「……」

「どうした？」

「っはい！？」

「顔が赤いぞ」

どうやら今日の僕は疲れていて可笑しくなってるらしい…