17羽 ページ17
________バンッ！！
職員室の扉を勢いよく開ける。
先生方の視線が一気に僕に向いた…
「変化さん、どうしたの？」
「あっ、相澤…せんせぇ…がっ、呼ん、」
急いできた為、息が切れ自分ですら何を言ってるのか理解するに苦しむ。
そんな僕の前に…
「変化少女、大丈夫かい？」
憧れていたNo'1ヒーロー…だった彼の姿が。
今までとは違い骨の様に細い体。テレビで何度も見た筈なのに慣れなくて…
「…大丈夫…です」
「そう？ならいいんだけど…」
でも、笑顔は変わっていない。
僕は彼の笑顔に憧れてたんだって再認識した。
「じゃあ、ちょっと行こうか」
「え、相澤先生が…」
オールマイトに連れられ、休憩室へ…
そこにはソファーに座り眠そうな顔をした相澤先生の姿があった。
「…変化か」
「はい。…大事な話とは？」
「あぁ」
相澤先生の話というのは…
先日、 死穢八斎會に襲撃に行った事。そこで壊理ちゃんを助けた事。沢山の組員を捕まえた事。そこには緑谷さん、麗日さん、蛙吹さん、切島さんが居た事を聞かされた。
「そこで緑谷が変化を見たと言っていた」
「やっぱり緑谷くんは気づいたんですね…」
なんとなく分かってた。
だって壊理ちゃんを抱いている時に目が合ったし…
「それで轟が数ヶ月前にお前が誘拐されたと…」
「はい」
「お前を誘拐したのは死穢八斎會の治崎 廻か？」
「治崎？」
聞いたことのない名前だった。
もしかしてそれが若頭の本名だというの？
「名前の事はいい。
今、治崎 廻が行方不明で警察が探している」
「はぁ…」
先生に対して適当な相槌を打っていく。
「相手はお前の個人情報を知っているだろう」
「……」(今僕の家に居るだなんて死んでも言えない)
「そこでお前にも寮に入ってもらおうと思ってる」
「…はい？」
寮？なにそれ、きいてないんだけど…
「因みにヒーロー科は全員寮に入っている」
「全員？え、焦凍は朝、僕の家の前に…」
「それはお前を迎えに行ったんだ」
つまり、焦凍は今日の朝わざわざ僕を学校の寮から迎えに来て待っていた…という事なのか
「勿論、無理に入れとは言わない」
「僕は寮に入るのはちょっと…」
「その代わりにヒーロー科に来てもらう」
「…はい。
________________はいっ！？」
相澤先生から放たれた言葉に勢い良く机を蹴った。
足に激痛が走りソファーの上で悶絶する。
「これは決定事項だ。それと________」
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
