16羽 ページ16
午前の授業はあっという間に過ぎた
お昼という事もあり皆教室から出ていく
「さて…僕もお昼をた「変化」
教室から出ようとした時に心操くんが僕を呼び止め一緒にお昼を食べる事になった。
「いつも此処で食ってたのか？」
「意外と人が来ないんですよ！」
そう、屋上は僕の秘密基地のような場所。
ランチラッシュのご飯が美味しいから皆食堂行くし
…それは置いといて
「聞きたいことですか？」
「……」
僕の質問に彼は黙って頷いた。
「答えられる範囲なら答えますよ」
「…なんで数ヶ月休んでたんだ？」
予想通りの質問だった。
クラスメイトか心操くんから聞かれると思ってた。
「ちょっと色々あって親戚の所に行ってました」
「そうなのか？」
「はい」
僕は心配してくれていた友人に嘘をついた。
でも、「誘拐されてました」なんて言えないし…
「あ！」
「どうしたんだ？」
「体育祭見ました！心操くん凄かったです！」
「はぁ！？」
少し前の話だけど、テレビで見た。
あの緑谷さんに先制を掛けていた戦いが本当に凄く格好よかった。
「朝も思いましたが体付きも逞しく…」
「……」
「…どうしました？」
「なんでもない」
何故か彼は顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
恥ずかしがる事ではないのに…
昼休みも半分終わり、校庭には生徒達がはしゃいで遊んでいる姿がみえた。確か、誘拐される前もこんな風に見てたんだっけな
「さて…食べ終わりましたし戻ります？」
「あ、あぁ」
屋上のドアを開けると…
「うおっ！？」
ヒーロー科の上鳴さんと切島さんが居た。
上鳴さんはドアに持たれていたのか後ろ向きに転がって倒れて、切島さんは僕に驚いた顔を見せた。
「だ、大丈夫…ですか？」
まさかこんな所でヒーロー科の人に会うとも思わず言葉とは裏腹に心操くんの後に隠れてしまった。
「痛てぇ……ってか！変化じゃん！！」
「ひぃっ！？」
「そんなに驚かなくても…」
僕の反応を見てあからさまに肩を落とす。
その姿を見ると申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「変化見て思い出した！」
「な、なんですか？」
「さっき相澤先生がお前の事探してたぞ！」
「相澤先生が…ですか？」
「おう！なんか大事な話があるとか…うおっ！？」
切島さんの言葉を最後まで聞かずに急いで職員室に足を進めていた。
(大事な話って言うのは多分…若頭の事かも…)
嫌な予感がする。
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
