2羽 ページ2
「ん、終わった…」
机に広がったノートを眺めて声を漏らす。
今日やった授業の復習と宿題をしていました！
普通科の授業が終わってもヒーロー科はまだ授業を受けている。特別な授業、ヒーロー学の時間。
「あー、雨降りそう…」
朝は快晴だったのに今は黒々とした雲が広がって
すぐにでも雨が降ってもおかしくないぐらいだ。
時計を確認するとヒーロー科の授業が終わるまで
1時間近く空いてることに気付いた。
「待ってる時間が一番長い…」
机に頬をくっつけて窓の外を眺める。
雨が降りそうだと事もあり誰も居ない校庭が無情に寂しく見える
「今日はどんな事してるんだろ」
なんて考えていると瞼が重くなって……
＊
＊
＊
「起きたか？」
「うぁっ！？」
いつの間にか寝てたらしく目を開けると僕の机の前に立つ焦凍に驚いて椅子ごとｶﾞﾀﾝｯと音を立てて後に倒れる。
「大丈夫か？」
驚いた顔を浮かべ手を差し伸べる。
その手には火傷の痕
「……ん、大丈夫だよ」
僕なんて焦凍に比べたら全然だ。
鞄に自分の荷物を詰めながら笑う。
玄関で靴を履き替えた時、外の雨の音に気づいた。
「雨降ってんな」
「降ってるね」
案の定暗くなった空からは雨粒が沢山降っている。
僕は鞄の底に隠れていた傘を広げた。焦凍は……
「傘入ってく？」
傘がないらしく鞄を頭の上に乗せて走る準備。
「いいのか？」
「いや、焦凍が風邪引いたら大変だよ」
「…悪ぃな」
少し考えてから僕の傘の中に入る。
生憎この傘は少し小さくて2人で入ると肩が濡れる
「なんかごめん」
「全身濡れるよりマシだろ」
「そうだけど…」
格好良く焦凍を傘に入れたつもりだったんだけどな
また朝のように今日の出来事を話しながら歩く。
ヒーロー科は来週行われる期末試験に向けて皆個性を伸ばしているらしい
「楽しそうだね」
「特に緑谷が何か思いつく度にﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言うのが…」
僕達の行く道を塞ぐように黒い車が停車した。
焦凍が言葉を止めて僕を守るように前に立ち、様子を見る。
「変化 Aとはお前か」
「……はい？」
車から降りてきたのは鴉の嘴みたいなマスクをつけたスーツの男性、真っ白な人、真っ黒な人だった
「クロノ」
「わかりやした」
僕の事を確認してから白い人が僕達に近付いて来る
それを焦凍が止めようとすると
「邪魔だ」
「えっ……」
一瞬で焦凍の体が破裂した。
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
