1羽 ページ1
「おはよう」
毎朝この一言から僕の一日が始まる。
幼馴染である轟焦凍と玄関先で挨拶して色んな話をしながら学校へ行く。
「やっぱり焦凍は凄いなぁ……」
ヒーロー育成に定評のある雄英高校ヒーロー科に通う幼馴染に毎日驚かされる。
例えばクラスメイトとの対戦だったり、初日の個性把握テストの事だったり興味がある話ばかり。
「そういうAは？」
「僕は……特にないかな……」
僕は雄英高校普通科に通う
個性は性転換という没個性だ。
僕が変わりたいと思えば性別が変わる……けど、ただ変わるだけであって他に特別なことは何も無い。
「個性が無くても強いじゃねぇか」
「へぁっ！？そ、そんな事ないよ！！」
「俺も個性が無かったら勝てねぇかもしれねぇ」
「それは絶対にないから！！」
コンプレックスである僕の個性を焦凍は触れない。
無個性として扱ってくれる。
「轟くん、おはよ！」
「緑谷か」
「変化くんもおはよ！」
「お、おはよう……」
今日も焦凍の後ろに隠れる。
もう彼ら、ヒーロー科の人達と知り合って半年なのに未だ慣れない。
特にあの人は_______
「おいっ！！クソ眼鏡！！」
「ひぃぃっ！？」
「俺の前に立つんじゃねぇよ！」
「ごっごめん、なさっ」
ヒーロー科の入試1位の爆豪勝己…
それと彼とよく一緒にいる人達が苦手だ。
「焦凍。僕はあっちだから…」
「おう、また放課後な」
毎朝こんな感じで別れる。
お昼は別々になる。……ぼっちじゃないよ？
これでも普通科にだって友人くらい居るから
「心操くん！」
「変化おはよう」
「おはよう！」
同じクラスで隣の席である心操人使くんだ！
彼は雄英体育祭で高成績を残していて個性を使い慣れた実力者！
焦凍と同様に僕を無個性として扱ってくれる。
人見知りをしないで話せるのはこの2人だけ……
未だクラスメイトともまともに話せない。
「なんか嬉しそうだな？」
「そんな事ないよ」
そう、こんな普通に過ごせる僕は幸せだと思う。
あんな事が起こるまでは……
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モンブラン - 私好みです！この小説！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2018年6月27日 22時) (
レス) id: d05c83c0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2018年3月8日 12時
