夢から覚めて ページ17
「……ん」
見知らぬ天井。
「おもっ」
横を見ると私の腕を枕にすやすやと眠る勝己の顔。
外は暗くなっていて他の人は誰もいない
場所は…病室？なのかな
薬品の匂いが鼻をかすめる
「いつ嗅いでも苦手な匂い」
嫌なことを思い出しちゃうから
「ん、んん…」
「起きて…ないよね」
勝己の寝顔を見て何故かホッとした。
もし起きた時に1人だったら泣いて…いたかもだし
そもそも知らない場所に1人で居るのは嫌だ
「迷惑かけ「起きたかい」うぇっ！？」
ドアを勢いよく開けて入って来たのは小さなご老人で、私の手にチョコレートをのせた。
「それお食べ。あと、手は大丈夫かい？」
「へ？あ、そう言えば痛くない…」
右手を開いたり握ったりして見ても痛みはない…
あらぬ方へ曲がっていた指も治ってる。
「全く、無茶はするものじゃないよ」
「は、はい……」
当たり前のことを言われて落ち込んでしまう
部屋に沈黙が続いていく。
「んぁ、」
「あ、おはよ」
「はよ…
はぁ！？」
勝己が起きたと思えば真っ赤な顔で睨まれる。
(今日はよく睨まれる日だな)
と、内心で苦笑いしながら勝己に笑いかける。
多分寝るつもりはなかったんだろうな…
「お、俺は寝てねぇ！！」
「ゑ？」
何故にそんなバレバレの嘘を言うんだ！
さっきまで人の腕を枕にして寝てたでしょ！！
そんなこんなで私達の"寝てた寝てない戦争"が…
「お前ら煩いぞ」
始まりませんでした。
相澤先生とオールマイトが入って来て私を見る
雰囲気は深刻な感じ……だな
「お前が気を失っている間に悪いと思ったが
色々調べさせてもらった
個性、住所、両親その他諸々と_______」
相澤先生が持っていた紙を私に見せながら何かを言っているんだけど内容がまともに入ってこない
「_______と、思うがどうする」
「……はい？」
「お前聞いてなかったな」
「ご、ごめんなさい！！」
睨まれながら必死に謝る。
そんな私にオールマイトが優しく言ったのだ
「A少女。御両親が今来てるんだが…
会わないかい？」
その言葉に私は何も言えなかった。
「勿論、無理にとは言わないよ」
「え、と…」
出来れば会いたくない。けど、会わないと後悔するかもしれない…
「おい、A？」
「なんでもない」
握られた手が暖かくて落ち着く…
なんだか幼い時にもこんな感じしたかも
「先生、私会います」
後悔しないために確かめよう。
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
