黒い… ページ7
「あ"ー…怖かった…」
数分で地に足を着けたとはいえ、怖かった
「さっさと荷物運べよ」
横目で私を見ながら洞穴に持っていた物を運ぶ勝己
「うん」なんて返事をして彼の後について行く
_______数分後
「ドラゴンさーん！」
お留守番をしていたドラゴンさんに抱きつく
私は 背中の硬い鱗の肌よりもお腹の暖かくて柔らかい方が好きだ！なんて思いながら顔を埋めていると
「なに、あれ？」
ドラゴンさんの後方で黒い煙のようなものが徐々に広がっていくのが見えた…
そして中から人が出て来て辺りを見回している。
(怖っ！なにあの手…しかも隣の人は人なの！？)
1人は水色の髪に不健康な肌の色で体に沢山の手を付けているけど…人間だろう
でも、もう1人は体が煙かなにかに覆われていて人間という認識が出来ない
「ここだよな？」
「間違いないでしょう」
「つってもドラゴンしかいないぞ」
会話をしている2人を覗き込んでいると赤い瞳と目が合った…
「……いたわ」
「っ！？」
その言葉で彼らの狙いは私だとすぐに分かった。
貴族に雇われた奴なのか、噂か何かを聞いて私を捕まえに来たのか知らないけど…
「い、やだ…」
私に向かって手を伸ばす手が触れそうになった瞬間
「おい、A！」
勝己の声が私の耳に届いた。
「いつまでドラゴンと遊んで……誰だテメェら…」
「っ……」
何故か勝己を見て安心してしまった。
足から力が抜けて立つことすら出来なくなったのだ
「あぁ……」
「死柄木弔？」
「コイツが竜使いの餓鬼か…」
死柄木と呼ばれていた男は勝己を見るなりクスッと笑いながら私の横に腰を落とした
喉に冷たい手が触れる…
触れているだけなのに何故か苦しくて息が出来ない
「はっ、ひぃ、」
「A！！」
心配した顔で何度も私の名前を呼ぶ
「……はっ、」
お陰で何とか呼吸を整える事が出来て、考える事も出来るようになった。
「テメェら何が目的だ」
一瞬だけ安心したような顔をして死柄木に目を向け
睨みつける勝己。
何が面白いのかずっと笑っている死柄木は……
「えっと、Aだっけ？
俺らはこの子が欲しいだけだ
先生の言う事が正しかったら戦力になるし」
私には死柄木が何を言いたいのか分からなかった。
『戦力』？私にそんなものある筈ない
そもそも、先生って誰？その人は何を知ってるの？
ぐるぐると頭の中を掻き乱されて可笑しくなりそう
「私はなんなの？」
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
