秘密恋愛 Kenjiro.Y ~TWO~

58 ページ11

ASide



(時間を現実と同じにさせます。)


それから月日は過ぎ。




今は6月。






｢あー今日も雨だね｣






窓の外を眺める日芽香の髪は湿気でくせっ毛に戻っている。






髪の毛がクルクルなのも可愛いんだけど日芽香はストレートの方が可愛い。






あれから岩ちゃんとは連絡をとってはいるが、なかなか時間が合わずデートは水族館に行ったのが最初で最後。







朗報と言えばお母さんがどっかに行ったことくらい。






｢はぁ｣



｢ため息つくと幸せ逃げるよ｣



｢吸えばいいの？｣



｢多分｣






多分って。





｢みんな席つけやー｣






学年が上がっても運良くと言うのか悪くと言うのか健二郎先生のクラスになった。






先生とはあの日から...。




岩ちゃんに告白された日から一言も話していない。



少し、寂しいななんて。





岩ちゃんと付き合って3ヶ月経ってー1つだけ分かったことがある。




私まだ。





健二郎先生が好きみたい。

59→←57

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す