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涼太Side




「俺と東京に行こう?」


もしかしたら。

そんな可能性にかけてみた。



もしかしたら一緒に東京に行くと言ってくれると思ったから。



「り...ょたくん 助けて」



ビックリした。
ホントに一緒に行ってくれると思わなかったから。


「じゃ、行こっか」



Aちゃんの手を引きとりあえず家に行く。

走ってる時もずっと手を繋いだまま。
1分でも長くAという存在を感じていたかった。


家についてもなかなか手を離さなかった。


「涼太くん あの...手」


と、言われたけど。
「いや?」


と、聞き返したら。


首を横にぶんぶん振る。



そんな姿さえ愛しくて。



Aちゃんの唇に



キスをした。

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作者名:梨恋 | 作成日時:2017年4月2日 20時

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