くーるがーる Alan.S

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ASide






｢席つけー 始めるぞ｣






教師に入ってきたのは直己先生。






背が高くて厳ついから怖がられがちだけどすっごく生徒思いで優しい先生。






｢席替えするから1人1枚くじ引けよ｣







教卓の上に箱を置いて黒板に座席表を書き始める先生。





今の席は廊下側の一番後ろ。






隣の席は空席だから意外と気に入っていた。







順番は回ってきてしまうものなので、仕方なく同じところ引けと思いながらくじを引く。






｢A何番？ 私ね6番だったよ｣





晴美に尋ねられくじを見ると先生の字で9と書かれていた。






ふと黒板に視線を移すと隣には“白濱”と書かれていた。





｢亜嵐の隣か 私ね龍友の隣なんだ！｣







｢おめでとう？｣





｢ありがとう？｣







1人でウキウキしている晴美を放っておいて席を移動する。

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