くーるがーる Alan.S

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ASide






学校に行こうにももう10時だった。



それに、お母さんを1人残して行くのも気が引けた。






ソファで寝ているお母さんの腕を見れば痛々しいリスカの数々。





私が中学2年生の時だろうか。



たまたま部活がなく早く帰ってきた時のこと。





リビングにいるはずのお母さんがおらず家中探してた時シャワー室から大量の水の音が聞こえた。




恐る恐るドアを開けると血の海の上に横たわるお母さん。





幸い大事には至らなかったが、のちにお母さんに言われた。





「あんたの顔が見たくなくて死のうとしたのにあんたは死ぬことさえ、許してくれないの！」






なにを言っているのかわからなかった。




次の言葉を聞くまでは。





「あんたの母親はあんたの父親と不倫してたのよ」




「だから、私はあんたの母親なんかじゃない」





親戚の人から教えてもらった。


お父さんはお母さんと結婚していたのにも関わらず部下の人と不倫。




挙げ句の果てに私を妊娠して、産んだ後は2人して消息不明。






その日からお母さんは私の大好きな笑顔を見せてくれなくなった。

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