リスト ページ7
「あ、次移動教室だ」
みうの言葉を聞いてのっそり体を起こす。
ちなみに1限目の数学は爆睡だった。
「ほれ、行くぞ」
『んー』
筆入れにシャーペンを乱雑に入れて教科書を掴む。新品のノートの端が曲がったけど気にしない気にしない。
夜々子のあとをついてみうが出ていく。それに私も続く。
「そういえば授業中考えたんだけどさ」
『授業中なのね。んで?』
目の前に出されたルーズリーフの紙切れ。
その紙には夜々子らしい達筆な字で複数の名前が書いてあった。
聞き覚えのある名前はない。
「とりあえずイケメンって騒がれてる人リストアップしてみた」
『さっすが夜々子』
「夜々子様とお呼び」
「『キャー!夜々子様〜!(棒)』」
ノッてくれたみう。しかも棒読みなあたり空気が読めている。
とりあえず夜々子から紙を受け取って目を通す。
しっかり見ても、聞き覚えや見覚えのある名前はなかった。
強いて言うなら昨日の及川さんだろうか。
『及川さんじゃないと思うんだよね〜』
「やっぱり?まあ書いてみただけだからこのリスト」
あげるそれ、と手に握らされた。
うん、まあ感謝してもらっとくよ。
こんなに覚えていない自分が恨めしい。
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作者名:涙花* | 作成日時:2017年1月21日 14時