シュークリーム ページ16
とうていパンにすらたどり着けなそうな人の混みように私は気圧された。
やっと手にしたミルクティーを抱え、パンを目指すが背が高い人が多く、小さめの私では太刀打ちできない。
(早く、人引かないかな……)
その時スッとパンが見えた。これしかチャンスはないと、身を乗り出してパンを掴む。
でもそれはいつものメロンパンじゃなかった。
(……ソーセージのパンか)
やっと抜けられた人混みにまた混ざる気力もないので今日はソーセージパンで我慢しよ。
私は会計を済ましてみうのところへ戻る。
あれ?
瞬間的に振り返っても、それと思しき人物は見当たらない。
(まただ……。あの知ってる甘い匂い)
昨日嗅いだばかりの瑠璃姫の匂い。
まさか今日も嗅ぐことになるとは。
それでも、今日は明確に分かったことがある。
(あれは…………あの匂いはシュークリームだ)
お菓子ならみんな甘い匂いだろうし、断定するのは気が引けていた。
でも、あの皮の焼けた香ばしい匂いに混ざる甘味。
シュークリームしかあの匂いは出せない。
私もシュークリームにハマったことがあるから分かる。
私が前ハマったシュークリーム独特の匂いと一致する。
(瑠璃姫もあの店のシュークリームが好きなんだろうか)
ハッと我に返ると私は思い出した様にみうのところへ戻った。
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マッキーhappybirthday!
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作者名:涙花* | 作成日時:2017年1月21日 14時