寄り道 ページ12
『部活がんばれ〜』
「うん!」
「行ってくるねー」
放課後になり、入部したばかりの部活へ向かう2人を見送った。
夜々子はソフトテニス。みうは家庭研究部。
私は中学でバスケ部に入っていたが、バスケの才能があるわけでも特別上手いわけでもない。
だから高校で続けるのはやめた。ここは私立だし推薦で集まってきた猛者がもさもさいるだろう。(ダジャレじゃないよ)
(そんな世界に入っちゃったら食い殺されるっての)
人もまばらになってきた教室を出て、鼻歌交じりに靴を履き替えた。
……今日は寄り道して帰ろう。
青葉城西とは反対方向の、むしろ烏野や白鳥沢方面へ来た。
もちろん電車で来たよ。あんな坂道たくさんの山を自転車で来る勇気は流石になかった。
駅について改札をくぐれば、3人でよく来た雑貨屋はあともう少し。
『こんにちは』
「あらよく来たねAちゃん」
大繁盛の雑貨屋を切り盛りするのは顔見知りのおばちゃん。
夜々子とみうとよく来るため3人共々可愛がってもらっている。
軽く挨拶を済まし、店内を見て回る。
ここなら飽きっぽい私でも、見飽きない。いつも違うものが置いてある。本当は毎日来たいくらいなんだけど。
6人がお気に入り
「ハイキュー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涙花* | 作成日時:2017年1月21日 14時