【鬼滅】【文スト】如何してこう成った？！

【19話】 ページ20

会計も終え、丁度良い頃合いだと思い、先ほどの和服屋に向かう。


「すみません…！来ました」
「おお。さっきの嬢ちゃん、これでいいか？」


そう言って渡されたのはきちんとした素材の袴等揃い踏みが三式と何かの箱だった。
柄は、格好いいが可愛いとも思える様なもので、有難かった。


「其れでいいのですが、此れは一体何でしょうか？」
「これはおまけだ。お前さん達は常連になってくれそうだからな、今のうちに、てな」


冗談がお上手なようで…。


「でもこんな高価そうな物貰えません…」
「いや、正直なところこれは売れ残りだ。丁度捨てようと思っていたからな」


暴露してるよ店主。


「さいですか…では遠慮なく頂戴致します」
「ああ、もってけ」


今度は天水さんに貰ったお金で支払う。
意外に値が張ってしまった。

私が貰ったおまけは“都忘れ”と“雪柳”、小芭内が貰ったおまけは“薄”と“千日紅”のそれぞれの植物をモチーフにした文箱だった。
私は白藍を基調に、桃色の都忘れと月白の雪柳が映える。
小芭内さんのは密陀僧を基調に、紅鶸色の千日紅と尾花色の薄が映える。
どちらも綺麗でおまけとは到底思えない代物だ…。


「よかったね、小芭内さん…！」
「あぁ、そうだな」


小芭内さん、初めて笑ってくれた！
そんなに優しい笑みを浮かべるんだな…。


「じゃあ、次に行くか」
「はい…！」


私達は街を散策しつつ、目的を達成してき、ある程度の時間帯になり、私達は帰る事にした。

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