リーフィア使いと捻れた世界～プロローグ～ (ページ10)

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グリム、再びページ10

sideユウ

ユウ｢ふぅ、こんなもんかな？」

とりあえず、ある程度のお掃除を済ませる。

その時、ボールからリーフィアが出てきた。

リーフィア｢りー…。」

ユウ｢リーフィア…ごめんね、わたし達はしばらくはお家に帰れないみたい。」

リーフィア｢りー…。」

ユウ｢大丈夫だよ！わたし達なら絶対大丈夫！」

リーフィア｢りー！」

不安そうなリーフィアをなんとか安心させる。

その時、外では雨が降ってきた。

そして、雨漏り。

ユウ｢うーわ。バケツみたいなの無いかな？」

グリム｢ひぇー、急にスゲー雨なんだゾ！」

ユウ&リーフィア｢！？」

先ほどのグリムがいつの間にかそこにいた。

グリム「ぎゃっはっはっは！コウモリが水鉄砲くらったみたいな間抜けな顔してるんだぞ！オレ様の手にかかればもう一度学校に忍び込むくらいチョロいチョロい！」

ユウ｢えっと…君は本当にこの学校に入学したいんだね？」

リーフィア｢当然なんだゾ！！」

そういって、グリムは自分の夢を真剣に語りだした。

グリムには偉大なる"まほうし"になると言う夢があるらしい。

グリムは自分の元に"黒い馬車"が来るのを待っていた。だけど、全然来ないから、自分の方から来たらしい。

リーフィア｢りー…。」

ユウ｢そう、なんだね…君にも夢が有るんだね。わかった。それじゃ、クロウリー先生にお願いしてみるよ！」

グリム｢！？良いのか！？」

ユウ｢うん！夢を持つことは大切だからね。」

グリム｢お前…！！良いやつなんだゾ！」

ユウ｢ありがとう！」

グリム｢ところで、お前の夢って？」

ユウ｢わたしと言うか、わたしとリーフィアの夢だね。わたしはこの子…リーフィアを世界で一番強い子にしてあげたいんだ！」

グリム｢なんかわかんねーけど、強くなりたいんだな！」

ユウ｢うん！」

リーフィア｢りー！」