☆教えて神様 ht ページ43
ーどうして貴方は私に関わるのでしょうか
教えて神様
「おや、こんな時間にいるのは珍しいねぇ、Aちゃん」
『あ、おばあちゃん！おはようございます〜！今日は学校休みなんですよ〜』
笑って答える私はこの神社の巫女見習い。
代々私の家系がこの神社を守ってきた。
私はその長女。
早く慣れて、立派な巫女にならなければ。
そう思いながら、境内の掃除を始める。
この時期は桜の花びらが舞い散るのも落ち着き、境内は掃除をする前から綺麗だった。
しかし、これも巫女になるための修行の１つ。
そう思いながら丁寧に、心を込めて掃除をしていた。
すると柔らかい風が私の周りを包む。
これは、合図。
彼が来るときの。
『おはようございます、ひとらん様』
《おはよ、A。敬語外してっていっつも言ってるのに外してくれないね》
『さすがにそれはできませんよ。いくら神様の貴方のお願いだと言っても』
そう、目の前にいるこの方がこの神社の神様だ。
言っていなかったが、この神社は五穀豊穣の神様を祀っている。
それが、ひとらんらん様なのである。
真っ白な着物に身を包み、口元を布で隠しているひとらん様。
そんなひとらん様に私はある疑問があった。
それは私にしか見えない、という事だ。
参拝者はもちろん、同じ家系である兄や妹にも全く見えていないようなのだ。
そんな考え事をしていると、優しい声で名前を呼ばれた。
《ねぇA》
『なんでしょうか』
《なんでAにしか見えないか、教えてあげようか？》
私がずっと持っていたその疑問。
それをひとらん様が教えてくれると言ったのだ。
『それはぜひ教えて欲しいです！』
顔を上げると鼻が当たりそうなほど近くにひとらん様の顔が。
まぁ、神様だから当たらないんだけど。
《それはね、俺がそうしてるからだよ》
悪戯っ子のように目を細め、さらにぐっと顔を近づけた。
神様だから、実体はないはず。
なのに、
どうして、唇に感触が残っているの？
《あ、参拝客が来た。じゃあね、A》
そう言って消えたひとらん様。
私は顔を赤くして呆然と立ち尽くすしかなかった。
唇に触れた感触を、指で確かめながら。
《(なんて可愛いんだろう。いつか、絶対に…俺のものに。)》
ーーーーーーーーーー
ピジョンさんからのリクエストで 神様ひとらんでした！！
神隠しまでは書けなかった…いつかリベンジしたいですね！
リクエストありがとうございました！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
