同族嫌悪がなんとやら os ページ37
※某魔法学校パロ
ーアンタなんて、嫌いだ。
同族嫌悪がなんとやら
私は、魔法の才能がある。
両親からも先生からもよく言われるし自覚している。
私は、できる人間。
だからできる人間しか入れないレイブンクローに入れたのだ。
そんな私をイラつかせるもの。
それは、今私の目の前に座って、ニヤついている男のような人間だ。
髪は茶色で、目は着ているローブと同じ深い緑。
綺麗な顔立ちだが貼り付けたような笑顔がそこにはある。
その笑顔が、嫌いだ。
『ねぇ、なんなの？読書の邪魔』
「そんなつれないこと言わないで欲しいめぅ〜」
最近私が読書をしていると必ず前に座って私を眺める彼。
正直気持ちが悪い。
「気持ちが悪いって…ひどい言われようやなぁ」
『いい加減心読むのやめてもらえる？それこそ気持ちが悪い』
「そんなはっきり言わんでもええやん〜」
そう、こいつは心の中を読めるのだ。
身につけた読心術か、はたまた魔法を使っているのかは知らないし、知る必要がない。
そんなの私の利益になんかならないから。
本を閉じ、片付けに行こうと席を立とうとすると、
「Aちゃんはさ、恋ってしたことある？」
唐突に問われた彼からの質問。
恋？
あぁ、恋愛の事か。
『ない。そんなものは必要ないから』
私が言い切ると、ふぅんと言って何かを考え始める。
あぁ、本当に嫌いだ。
何かを考えている目の前のこの男、オスマンが。
「あ、初めて名前言ってくれた」
『だから心を読むなって言ってるでしょ』
「ええやん〜。俺、名前で呼ばれて嬉しかった」
いつもとは違うその笑顔になぜか動揺を覚える。
心臓の鼓動が、いつもと違う。
なんだ、これ。
私は彼を、オスマンを嫌いなはず。
なのに、この鼓動の速さはなんだ。
そんな私の動揺を読み取ったのか、近づいてするオスマン。
『なによ、来ないで』
「Aちゃん、もしかして恋、見つけちゃった？」
私の唇に、彼の人差し指が当たる。
『そんな訳、ないでしょ』
本を抱きかかえ、逃げるようにその場を離れた私。
…恋なんて、いらない。
…オスマンなんて、大嫌いなんだ。
でも、なんなんだ。
この心臓のうるささは。
こんな感情、知らない。
「あ〜逃げられちゃった」
「マンちゃん、あんまり他の寮の子いじめちゃダメだよ。いくらお気に入りだって言っても」
「見てたんだ、ひとらん。でも、好きな子にはいたずらしたくなっちゃうめぅ〜」
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ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
