転校、卒業 rbr ページ23
ー君からの小さなメッセージ
転校、卒業
「…は？転校？」
放課後の図書室。
私が転校することを幼馴染であるロボロに告げると、彼は目が飛び出そうなほど見開いて驚いた。
『そう。親が関東に転勤になったから、転校することになった』
私が下を向いて言うと、あ〜…と迷っているようなロボロの声。
『ごめんね、急にこんなこと言って』
「いや大丈夫。それって、いつ？」
『2週間後には向こうかな』
「は！？なんでもっと早く言ってくれないの？！」
がっと肩を掴まれ聞かれる。
少し怒りを含んだ言い方に、私は驚く。
…そんなの、言えるわけないじゃないか。
自分だって飲み込めなかったんだ。
引っ越したくなかったんだ。
離れたくなかったんだ。
小さい頃から家がお隣どうしで、仲のいい幼馴染だったロボロと。
…ずっと好きだったのに。
いつか、自分の気持ちを伝えようと思ってたのに。
なのに、転校なんて。
そんなことが頭の中でぐるぐると回って消化できず、唇を噛んで下を向くと、ロボロは
「…ごめん。ただの幼馴染にはこれくらいのタイミングだよな。うん」
ただの幼馴染なんて、ロボロは勘違いをしている。
訂正をしようと口を開こうとすると
「悪い、俺勉強しなきゃだから帰るわ」
いつもよりそっけない声でそう言うとガタッと席を立ち、図書室から出て行ってしまった。
『…私だって、迷ってたんだよ…』
私のその声は、彼には届かなかった。
それから1週間後。
学校の友達にもそのことを伝えると泣かれた。
ロボロとはあれ以来話していない。
普段なら学食に行ったり、一緒に帰ったりしてたのに。
きっと、怒らせちゃったんだろう。
このままお別れかな。
あぁ、私の初恋はこんな悲しい結末なのか。
そう思いながら、残りの少ない日々を過ごした。
そして学校に行く最後の日の放課後。
クラス全員からのメッセージが書かれた寄せ書きをもらった。
元気でな、また会おうね、大好きだよ、LINEしようね。
色々なことが書いてあった。
そんな時、私の目に１つの文が飛び込んできた。
見覚えのある、生真面目そうな字で
《お前の事、迎えに行くから。待ってろ。》
と書かれていた。
それだけでも泣きそうだった。
でもその下に小さく
《好きだよ》と。
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ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
