真っ白なドレスを着た君 kn ページ20
kn視点
ーあの頃伝えていたら、目の前の光景はなかったんだろうか。
真っ白なドレスを着た君
《おめでとう！！》《お幸せに！！》
なんて声が、俺の耳を通り過ぎていく。
目の前には幸せそうに笑うトントンと俺がずっと片想いしてたA。
披露宴の為、真っ白なドレスからトントンのカラーである赤のドレスに着替えた幸せそうな彼女。
今日はトントンとAの結婚式だ。
トントンの計らいで、メンバー全員とお互いの家族とでのこじんまりとしながらもアットホームな式になっている。
もちろんだが、はるばる関東からひとらんらんも駆けつけている。
本人達を始め、周りの人間全員が笑顔の中、俺だけは引きつった作り笑いをしていた。
とても心の底から笑える様な状態じゃなかった。
俺の中をうずまく感情は酷いものだと自分でも自信を持って言える。
なんで、俺じゃないんや。
なんで、俺にその笑顔を向けてくれないんや。
トントンよりも俺の方が仲良かったやん。
なんでなん。
そんな感情がうずまいていた。
それに気づいたのか、鬱先生が
「シッマ、後からいくらでも聞いてやるから今は笑え」
と俺の腕を小突く。
「すまん、そやな」
相手が違っても、大好きだったAのハレの日に呼んでもらえているんだ。
「おめでとな、A。トントンと喧嘩したら俺んとこいつでも来ていいからな！」
俺がいつもの調子でそういうと、
『ありがとシッマ！なんかあったらまた相談させてね〜』
と笑うA。
あぁ、本当になんで俺じゃないんやろ。
「残念やったなコネシマくんよぉ。そんな暇もないほど仲良くしてやるからな」
…見せつけんなや、トントン。
そんな2人に俺は笑いながら手を振り、喫煙室へと向かう。
タバコを吸いながら、今までの事を思い出していた。
すると、自然と涙が溢れる。
「なんで…なんでなん…」
好きだった。
でも、もうAはトントンの嫁さんになった。
俺にはもう、Aを好きでいる資格がない。
青春の自分の淡い思い出に終止符を打たなければ。
俺のAを想ってた気持ちなんて、タバコの煙の様に消えていってしまえ。
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ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
