声 rbr ページ16
ー耳元で、低く、囁いて
声
《人狼ゲーム、スタート！》
と男性達の声がする。
そんな中でも私が1番好きのは、ロボロの声だ。
『…やっぱり、いい声だな』
天の声の時の声も、ゲームに参加している時の声も、ちょっとふざけている時の声も。
イヤホンから聞こえるメンバーの声で、1番に心踊るのはやっぱり、ロボロの声だ。
『ほんと、好きだなぁ〜』
イヤホンをぐっと耳に押し込み、音が漏れないように気をつけながら動画から流れるロボロの声を堪能する。
しみじみと私が言うと、
「誰が？」
と言う声が聞こえた。
後ろを振り向けば、成人男性にしては小さな背丈のロボロ。
「いや小さいとか思ったやろ」
『そんな事ないよ〜』
こいつ、エスパーかよ。
というか、お風呂に入ったんじゃなかったの？
もう出たの？はやくない？？
「で、何が好きなん？誰が好きなん？」
私のそんな気持ちに気づいてない様子でイヤホンを外しながら聞いてくるその声にも、また違った良さがある。
『別に』
と私がはぐらかせば、分かりやすく拗ねる彼。
ほんとにこの人成人男性なのか…？と思うほどに可愛い。
「なんで教えてくれんの？俺に言えないこと？」
『いやそういうわけじゃないんだけどさ』
ロボロから取り返したイヤホンをまた耳にあてる私。
その言葉と行動が気に食わなかったのか、ぐっと耳に顔を近づけ、
「じゃあいいじゃん、教えてよ」
と低く囁くロボロ。
動画での声とは違う低く、少し色気のあるその声に、ロボロの声が大好きな私が反応しないわけがなくて。
きっと彼は私がこの声に弱いと思ってやっているんだろう。
残念ながら、それは少し違う。
私はロボロの声自体が好きなのだから。
もっと言うなら、ロボロが好きなのだから。
これが、惚れた弱みというやつか。
私は観念して、
『…ロボロの声が、やっぱり好きだなぁって思ってただけ』
と白状し、ロボロの胸を押して体を離す。
「なんや、そうやったん？じゃあ」
彼の口は弧を描き、また私の距離をぐっと近づけ、
「いっぱい囁かないとね。そして声だけじゃなく、俺自身を好きになってもらわなきゃ。好きだよA」
そう言ってギュッと私の体を抱きしめた。
もうロボロ自身が好きなんだけど。
その言葉は彼からのキスで塞がれた。
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ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
