ときにはわがままを tn ページ11
ー普段言わない君の。
ときにはわがままを
『…ね〜ぇ〜トントン〜！』
「せやから今どうしても片付けないかん仕事があんねん…あと少しやから待っときや」
このやり取りを今までで10分ほど繰り返している。
トントンの言うように、机の上には沢山の資料とパソコンが。
今日は珍しく2人の休みが被った。
久しぶりに2人でゆっくりできると思ったのに。
『…だって夜は撮影があるんでしょ？』
「…せやな」
トントンの返答がどんどんと雑になっていく。
こうなったら私はどうしようもない。
仕事の邪魔をするわけにもいかないし、かといって同じ家にいると一緒に過ごしたいという気持ちが出る。
それなら。
『…分かった。出かけてくる。』
「はぁ！？」
『買い物行ってくる。』
そう言ってトントンの隣から立とうとすると、袖口をぐっともたれる。
『…なに？買い物行ってくるってば。』
「A、あと5分だけ待ってくれへん？終わらすから。一緒に買い物行きたい。」
目線を私と合わせず、顔を赤くしてそう言うトントン。
…なんだこの可愛い生物は。
普段わがままを言わないトントンが、わがままを言った。
一緒に買い物行きたいって言った。
別に買いたいものなんて本当はないんだけど。
でもその事実だけで、私の今までの怒りは全て飛んでいった。
『…分かった。5分ね。』
「よっしゃ、やったるわ。」
それからガチの集中モードに入ったトントンを横目に、自分も着替えをはじめる。
さぁどこに行こう。
きっとトントンは本当にただの買い物だと思ってるんだろう。
でも、私の中ではこれはデート。
数ヶ月ぶりのデートに胸が高鳴る。
そしてきっちり5分後。
「よっしゃ終わった〜！！」
さすが有能。
有言実行をきちんとやり遂げる。
「ほんますまんな…！！どこ行きたいん？」
『あれ、嘘。』
「は？ 」
『あまりに構ってくれないから、嘘ついた。でも、デート…したいな』
私がそう言えばまた顔を赤くしながらメガネを押し上げる。
メガネを押し上げるのは、照れてるときに出る癖。
「しゃ、しゃーないな…んじゃ、行こか」
『うん！』
その後、2人で楽しみすぎて、トントンは撮影に遅刻したのはオフレコ。
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ルア(プロフ) - 12さん» コメントありがとうございます！そして嬉しいお言葉まで…！ありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いします〜！ (2018年4月18日 17時) (
レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
12 - ニヤニヤしながら読ませて頂いてます。めっちゃ好きです。ゾクゾクします。これからも応援してます (2018年4月18日 2時) (レス) id: b969c0cdc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» 私の今の文才ではここが限界でした…申し訳ないです…！！またいつかリベンジしますね…本当にリクエストありがとうございます！！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
ピジョン(プロフ) - ありがとうございます！おおお・・・すごい←リベンジ楽しみにしています！ (2018年4月15日 23時) (レス) id: fc1a0c98bb (このIDを非表示/違反報告)
ルア(プロフ) - ピジョンさん» ピジョンさんまたまたのリクエストありがとうございます！！了解しましたー！！更新までしばらくお待ちください…！ (2018年4月12日 23時) (レス) id: 188936186e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルア | 作成日時：2018年3月13日 19時
